こんにちは。ワークキャリアの二本松(まつ)です。2016年からスキル0でフリーランスとして独立し、今は夫婦で法人を営んでいます。
今回の記事は「フリーランスの不安」について。
フリーランスになりたい人、フリーランスとして活動している人、どちらも不安はつきものだと思います。
会社だと相談相手がいることも多く比較的対処しやすいですが、フリーランスだとそうでないこともしばしば。どうやって不安を対処するかはフリーランスを長く続けるうえで大事な気がします。
僕自身数年フリーランスとしてやってきて、あまたの不安を抱えてきましたし、ワークキャリアの講師・メンターとして100人以上の受講生の不安とも向き合ってきました。
そんなフリーランスの不安のプロ(?)として、「どう不安と向き合うか」と「フリーランスの不安あるある」を伝えられればなと思っています。
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そもそも、不安ってどこからくるのでしょうか。
僕は不安は「不確実な未来」からくる「失敗する感じ」によって作られると思っています。
例えばですが、
「ダンスをしたことないけど、3ヶ月後にステージで踊る」
これ、すごく不安ですよね。冷や汗かきそう。
「ダンスをしたことがないから予測ができないし、失敗しそう」という感覚から不安がきている気がします。
では次はどうでしょう。
「未経験の分野で独立するけど2億円の貯金がある」
これはあんまり不安にならない気がします。
このパターンは不確定の未来だけど、失敗する感じがない(失敗してもダメージがない)からでしょうか。
では次。
「毎日作ってる得意料理を友達に振る舞う」
これはあんまり不安にならないですね。
このパターンは確定した未来が想像できるし、失敗する感じがないから不安がないのでしょう。
不安が「不確定な未来」から来る「失敗する感じ」によって生み出されるのだとしたら、フリーランスにとって不安はあって当たり前です。
フリーランスは仕事の内容も、人も、条件も、場所も、金額もすべて自分で選べます。自由度が高いからこそ、不確定要素も大きい。これからの未来もすべて自分で選べます。
フリーランスが不確定な未来に対してとらえどころのない不安を感じるのはむしろ健全ともいえるでしょう。
そう思えるだけで「不安」という気持ちに対して必要以上に心配しないですむかもしれません。
大事なのは、不安な気持ちとどう向き合って、どう対処するか、ということですね。
フリーランスの不安についてつらつら書きましたが、実際に読みたいのは「実際フリーランスはどんな不安を持っているのか」だと思います。(前置きが長くてすみません…!)
他の人がどんなことを不安に思ってるのか知れると、なんか安心しますよね。
ワークキャリアが持つフリーランスのネットワークを活かし、現役フリーランスたちに話を聞いて、まとめてみました。
まずは先輩フリーランスたちの、独立当初の悩みたちです。
かなりざっくりまとめると「ちゃんとやっていけるのか?」という不安が多いですね。(とてもわかります)
独立当初って一番不安が多い気がしますが、実際時が経って思い返すと「杞憂だったな〜」と思うことも多いです。
次に、キャリア形成、スキルについての不安。
これもとても共感できますね。
誰かがスキルを教えてくれるわけではないので、能動的に学習していく必要があります。また、10年後・20年後の姿を想像しにくいのも事実でしょう。
しかし、これはフリーランスに限ったことではありません。会社員であっても能動的にスキルを学習していく必要がありますし、変化の多い現代で未来を予測するのは難しいです。
ともに頑張って時代を生き抜きましょう(震)
僕も結婚していて子どもがいるのでこの不安とってもわかります。
実際蓋を開けてみると「やりよう次第」であり、「捉え方次第」と感じています。
育休・産休などの制度は使えませんが、フリーランスだから自由にお休みを調整しやすい点や、仕事の時間を調整して子どもと一緒にいる時間をつくりやすい、などの良い部分もあります。
ぼくは子どもが産まれてから、フリーランスで良かったと思うことのほうが多いです◎
収入や案件の不安もとても多かったです。
「自分で自由に報酬・収入を決められる」「案件を自分で選べる」と、ポジティブな面もあるのですが、その反面として不安があるのはとてもわかります。
不安をコントロールするにはある程度のスキルが必要かもしれません。
フリーランスは基本的に上司も部下も、同僚もいません。自ら環境を作らない限り、人との繋がりが希薄になりがちなのは事実です。
しかし、繋がりを作れないわけではないので、コミュニティや、SNSや、オンラインサロンなどの環境に身を置くことで解消することもできます。
人の繋がりがスキルや仕事の広がりになることもあるので、メンタル以外の面でも人の繋がりはつくっていきたいですね。
WEBフリーランスだと、一日中パソコンの前に座りっぱなしということも珍しくないと思います。(これはフリーランスに限りませんが)
「フリーランスは自己管理が重要」と言われますが、実際これはフリーランスだけでなく人間誰しも言えることです。健康に長く楽しく働くためにも、自分の健康状態や運動にも意識を向けながら生活しましょう。
ぼくの周りでは散歩を習慣にしてるフリーランス友達が多いです
不安は考えれば考えるだけ出てきそうですね。
不安をいっぱい紹介したので、セットでどう対処すればいいのか?も紹介しますね。
の3つです。それぞれ詳しく説明しますね。
ベタですが、誰かに相談するのは一番おすすめです。できれば同じ境遇を理解できるフリーランスがいいですね。
自分が直面している不安は、既に相手が乗り越えてきた不安かもしれないのですし、もしかしたら解決のヒントを持っているかもしれません。
また、解決しなくても人に話すだけで不安が消える、なんてこともありますよね。意外と口に出したり共感してもらえるだけで不安はやわらぐものです。
不安を紙に書き出すのもとてもおすすめです。お金も時間もかからないので、一度試してみてほしいです。
不安って、頭の中で考えているから不安、であることも多くて、紙に書き出すと意外とそれだけで解決することが多いです。
(自分の頭の中から出すと不安は消える、という点で①の人と話すのと同じかもしれません。)
また紙に書くと自分と切り離して考えられるので、対策も考えやすいです。
フリーランスになると孤独になりそうで不安
→孤独にならないためにコミュニティに属する
→Twitterで他のフリーランスと交流する
という感じで、紙に書き出すと「不安」が「課題と対策」に変わりますね。(少しマッチョな感じはありますが…!)
僕の体感では紙に書き出した時点で不安の6割くらいが消えて、対策たてたら3割くらいが消える感じがします。
3つ目は「どうもしない」です。
不安ってついつい消すべきと思ってしまうのですが、強迫的に消そう消そう!と思うとかえって不安が強まることもあると思うんですよね。
人に話したり、紙に書いてみても消えない不安は、ちょっとつらいけどそのままいだきながら進むのもあり思います。
ふと気がついたときにはなくなっている、なんてこともあるかもしれません。
また、スケールの大きい不安(例えば「人生どうしよう」など)はそもそも答えがあるようなものでもないです。不安に思おうとすれば不安になるし、楽しく捉えようと思えば楽しくもなります。
「不安」というスコープから見すぎると、その側面しか見れなくなってしまうかもしれないので、ときには「どうもしない」という楽観的なスタンスをもってみてもいいのかもしれません。
など書いてきたのですが、ここからは筆者個人の考えとメッセージです。
僕自身フリーランスになった当初不安でいっぱいでした。
「本当に食べていけるんだろうか?」とか「もう社会に戻れないのでは?」とか「結婚できるんだろうか?」とか「子どもをこれから養っていけるんだろうか?」とかとか。独立してから今まで、大小なんらかの不安はあったような気がします。
ですが、それ以上に「独立してよかった!!」と胸を張って言えます。
などなど、不安と引き換えに大きな自由を人生レベルで手に入れていると思います。
僕から伝えたいことは「不安な気持ちはあって大丈夫だから、1つずつ対処しながらその気持ちと一緒に前に進もう」ということ。です。(長い)
フリーランスに対する向き不向きや状況も色々あると思うので、異論は認めます。僕個人の考えとして受け止めてもらえればです。
不安は誰しもあるものですが、自由度の高いフリーランスは特に抱えがちなのかもしれません。
ワークキャリアでは、伴走型でキャリアについて考えながらフリーランスで働いていけるスキルを教える合宿を開催しています。(もちろんフリーランスとして独立しなくてもOKです)
不安の多いフリーランスですが、特に独立前は不安だらけだと思います。同期と不安をシェアしつつ、現役の先輩フリーランスに相談できる環境は本当におすすめです。
「フリーランスになりたいけど色々不安だな」という方はよければ個別カウンセリングを受けてみてください。相談ベースでOKなので、ざっくばらんにお話できればと思います。
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