Webライターが文字単価を上げる方法|クライアント視点とライター視点で解説

お役立ちコラム 2023.02.24
Webライターが文字単価を上げる方法

「文字単価上げたいな〜、でもどうすれば良いんだろう?」

このように考えつつも、なんとなく同じ値段で仕事をし続けているWebライターの方は結構いるのではないでしょうか?

相談する相手に心当たりがなかったり、相手がいてもお金のことなので相談し辛かったりして、なかなか答えを見つけにくい話なのも原因かと思います。

そこで今回はディレクター(Webライターに依頼をする側の人)の意見も聞きながら「ぶっちゃけWebライターの文字単価ってどうやったら上がるの?」という疑問にお答えしていきます。

複数メディアの立ち上げやディレクション、メディアの事業売却など経験している私が監修しました(偉そうですみません)

クライアントとライターの両視点から解説された記事は珍しいはず…。ぜひ読んでみてください!

関連記事:Webライターの始め方|未経験から仕事獲得までを細かく解説

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文字単価が上がれば報酬も上がる(当たり前)

アップ

「そんなこと分かってるよ!」という声も聞こえてきそうではありますが、初心者向けに文字単価が上がれば報酬も上がることを説明しておきますね。

Webライターの報酬は、多くの場合文字単価で設定されています。

報酬の具体例はこんな感じです。

▼例①|文字単価1円で5,000文字の記事を書いた場合

報酬の計算方法:1円×5,000文字=5,000円

そのため、同じ文字数の記事を書いても文字単価が高ければ高いほど報酬が上がります。

▼例①の文字単価が2円になった場合

報酬の計算方法:2円×5,000文字=10,000円

例の場合だと文字単価が1円高まるだけで、報酬は2倍にアップしています。

さらに分かりやすくするために、今度は月間の報酬で考えてみましょう。

例えば、ライティングで月20万円稼ぐとします。

文字単価1円だと、月20万円を稼ぐのに必要な文字数は20万文字ですね。

20万文字をひと月で書くには、月20日の稼働で1日あたり1万文字執筆する必要があります。

▼1文字1円で20万円稼ぐための計算式

ひと月あたりの必要な文字数:20万÷1円=20万文字
月20日稼働としたときの1日あたりの文字数:20万文字÷20日=1万文字

現役Webライターなら分かると思いますが、毎日1万文字を書き続けるのはかなりスタミナが要ります……。

そして、30万円、40万円と月収を上げていこうと思った場合、文字単価が1円のままだと月に書かなければならない文字数は増え続けますよね。

執筆スピードが速くなったとしても、限界はあります。

つまりWebライターとしてお金を稼ぎ続けるには、文字単価をアップさせる意識が大切だということですね。

実体験アリ!文字単価を上げる方法5つ

コーヒーを飲みながらパソコンを触っている人の手

では本題の、文字単価を上げる方法についてです。

ディレクターまつとWebライターである私の実体験を元に5つのアプローチ例を挙げてみました。

▼Webライターが文字単価を上げる方法5つ

  1. 作業の追加を提案する
  2. 今までの実績を材料に交渉する
  3. 案件を増やし徐々に上げていく
  4. 専門知識や希少性のあるスキルをつける
  5. 報酬の計算方法を変える

それぞれ詳しく見てみましょう!

①作業の追加を提案する

1つ目は「作業の追加を提案する」です。

編集者やディレクターが担当している仕事をライターが巻き取れば、作業量が増えた分の報酬を上げてもらえる可能性があります。

具体的には以下のような仕事を追加で提案できます。

  • 画像選定
  • アイキャッチ画像作成
  • 構成作成
  • キーワード選定
  • WordPress入稿

追加作業は提案として比較的通りやすい印象です。

「この仕事をするので、その分お金をいただきたい」というシンプルな構図なので、提案する側も話を持ちかけやすいですね。

<実体験|あまちゃんが作業の追加を提案して文字単価が上がった例>

執筆のみの依頼だった案件で、画像選定を追加提案し文字単価が1円から1.2円上がった。

・案件ジャンル:美容系
・ライター歴:3カ月くらい

依頼者視点だと「工数がかかる」というペイン(悩み)が解消されるので「報酬を支払おう」となります。
どこに依頼者のペインがあるかを考えるのは1つポイントかもしれません。

②今までの実績を材料に交渉する

今までの実績を材料に交渉するパターンもあります。

具体的には、過去に自分が書いた記事のPV数が多いことや、検索順位が1位になっていることなどの実績を材料に、クライアントに文字単価アップの相談をする方法です。

<実体験|あまちゃんが今までの実績を材料に交渉して文字単価が上がった例>

執筆した複数の記事が検索結果の1〜3位に表示されていたため、クライアントに文字単価を上げてもらえないか相談したところ、1円から2円になった。

・案件ジャンル:自動車系
・ライター歴:3カ月くらい

検索順位は「記事単体の評価」ではなく「サイト全体の評価」でもあるので、そこを踏まえた上で交渉すると良さそうです◎

③案件を増やし徐々に上げていく

案件を増やして徐々に文字単価を上げていく方法もあります。

新規案件に営業するときに、今受けている仕事のうち最も高い文字単価を引き合いに出して値段を合わせてもらうよう交渉する方法です。

「他の仕事では〇円いただいているので」などと切り出すことが多いですね。

<実体験|あまちゃんが案件を増やし徐々に文字単価を上げていったときの実例>

文字単価2円で募集されていた案件を、当時執筆中の同ジャンルの案件を引き合いに出して2.5円で受注した。

案件ジャンル:自動車系
ライター歴:2年くらい

あくまでライターさん側視点の理由なので「そのくらいの報酬を払ってでもお願いしたい」と思われる要素(スキル・関係値・希少性・経験など)があると良さそうです!

④専門知識や希少性のあるスキルをつける

次に紹介するのは専門知識や希少性のあるスキルをつけ、そのスキルを活かして文字単価を上げる方法です。

記事のジャンルに対するライターの専門性は、クライアントが重要視するポイントの1つです。

人々のお金や健康、生活に影響を与えるジャンルの記事ではとくに重視される傾向にあります。

専門知識や特別なスキルを持っているライターは希少価値が高いことから、文字単価は上がりやすいです。

▼専門知識や希少性のあるスキルの例

  • 医療の知識(医師、看護師、薬剤師、社会福祉士など)
  • お金の知識(税理士、会計士、FPなど)
  • 健康の知識(栄養士、スポーツインストラクターなど)

また、これらの資格以外にも過去の経験(仕事や趣味など)を上手くアピールすることで文字単価を上げることもできます。

私の場合は自動車販売店で働いた経験を活かして、自動車系の記事を他の仕事と比べて1〜1.5円高い報酬で受けていたことがあります。

⑤報酬の計算方法を変える

報酬の計算方法を変えてもらうようクライアントに相談することで、実質の文字単価を上げる方法もあります。

▼文字単価以外の報酬計算方法の例

  • 記事単価制
  • 月額固定報酬制
  • 時給制

記事によって文字数は前後するので、文字単価制だと報酬が予測しづらかったり、文字数が少なかった月は報酬が下がってしまったりなど不便な面もあります。

報酬形態を文字単価制から変更することで、結果的に実質の文字単価が上がり、収入も安定しやすいですね。

私の場合は、依頼時に最初から記事単価制で仕事をさせてもらえないかクライアントに打診することが多いです。

文字単価を上げる前提条件

握手の手

文字単価を上げる5つの方法を紹介しました。

ただし、これらは文字単価を上げる前提条件をクリアしてこそ実現する方法です。

以下で紹介する3つの条件を押さえておきましょう。

  1. 信頼関係が作れていること
  2. 価値提供ができていること
  3. 丁寧にコミュニケーションをとること

信頼関係が作れていること

前提条件の1つ目は、信頼関係が作れていること。

とくに既存のクライアントに対して単価交渉をするときに気をつけたいポイントです。

信頼関係ができていなければ、相談を持ちかけてもYESと言ってもらうのは難しいからです。

普段の生活でも「あの人の頼みなら受け入れようかな」と思うシーンがありますよね。

クライアントからもそう思ってもらえるよう信頼関係を築いておくことが大切です。

私はクライアントさんとの信頼関係構築のために、記事クオリティで妥協しないことと、マメにコミュニケーションを取ることに気をつけています。

価値提供ができていること

クライアントに自分の価値提供ができていることも大切です。

価値提供ができていないと、文字単価の相談を持ちかけたときに「他のライターに依頼すればいいか」と思われてしまうからです。

「あなたでないとダメ」と思ってもらうために、普段の業務で他のライターに勝る価値を提供し続けましょう。

とはいえ「価値提供」と言うと難しそうに聞こえるかもしれませんね。

基本的には自分の強みを仕事で最大限活かすよう意識すると良いです。

そうすることで、おのずとクライアントがあなたに依頼する価値を感じてくれるはずです。

Webライター初心者で「まだ強みがよく分からない」という場合は、前倒し納品を続けてみるのがおすすめですよ!

「コミュニケーションコスト(意思疎通のために生じる労力)が少ないこと」も十分に価値になります。普段のやりとりで相手の意思を想像したり、シンプルに仲良くなるだけでも交渉成功率は上がると思います。

丁寧にコミュニケーションをとること

文字単価アップについて話を持ちかけるときは、丁寧にコミュニケーションをとることも大切です。

クライアントにとっては売上や利益に直接関係する話なので、文字単価を上げるかどうかは慎重に考えたいはず。

相手の立場や自分との関係性を考え、言葉を選びながらコミュニケーションをとりましょう。

万が一単価交渉に失敗しても、一度検討してくれたことへの感謝を伝えるなど、相手が気まずい思いをしないための配慮もできると良いですね。

状況や根拠などを伝えず、一方的に単価アップを要求するのは絶対にやめましょう!

文字単価を上げるときの注意点

デスクの文房具

文字単価を上げる交渉をする前に念頭に入れておくと良い注意点を2つ紹介します。

上げ幅はクライアントの予算に左右される

文字単価の上げ幅はクライアントの予算に左右されるものです。

丁寧に単価交渉をしても、打診した金額がクライアントの予算をオーバーする場合は希望が通らないこともあります。

想定している予算はクライアントによって異なるため、必然的にクライアントごとにあげてもらえる文字単価の上限にも差が出ます。

ライター側がクライアントの実際の予算を組んでいるかを知るのは難しい場合もありますが、単価交渉の前は今ある情報を元におおよその目安を想像しておくのも大事です。

交渉によって関係が悪くなることも

場合によっては交渉によってクライアントとの関係が悪くなることもあります。

具体的には、ライター側が申し出た金額にクライアントが応じられず、その後の関係が気まずくなってしまう状態などですね。

せっかく築いた信頼関係を壊さないためにも、交渉の際は慎重かつ丁寧に話を進めることが大事です。

文字単価を上げる3つのコツ

パソコンを触る手

ここからは、実際に文字単価を上げるために役立つ3つのコツを紹介します。

「コツ」と言っても、ここで紹介するのは一朝一夕でできることではないので、日々意識しておくべきことというイメージですね。

カジュアルなコミュニケーションで情報量を増やす

コツのひとつに、カジュアルなコミュニケーションで情報量を増やすというのがあります。

クライアントの情報を知るチャンスが増えれば、報酬にまつわる話がしやすくなるからです。

カジュアルなコミュニケーションとは、普段の会話の中に少しプライベートな話題を入れたり、気遣いの言葉をかけたりなどのことです。

▼カジュアルなコミュニケーションの例

例①「先日〇〇さんがSNSでつぶやいていたラーメン屋に行ってみました!すごく美味しかったです!おすすめありがとうございます^^」

例②「東京はかなり寒くなるとニュースで見ました。暖かくして過ごしてくださいね!」

普段の業務連絡と併せて気軽な会話を盛り込むことで、クライアントとの距離が縮まりますね。

日頃から気軽に話せる関係性を作ることで「そういえば、新規メディアを立ち上げることになったんだよね〜」など、雑談ベースで情報をもらえるチャンスが増え、結果的に文字単価向上にもつながります。

「ライターとクライアント」という関係値しかないと「ライター業務に関わる話」しかされないですが、「個人対個人」の関係になると仕事においても話せる幅が広がります。

予算を持っているクライアントを探す

予算を持っているクライアントを探すことも1つの手です。

予算を多く持っているクライアントほど、高い報酬を期待できるからです。

とはいえ、営業先に実際の予算を直接質問するわけにはいかないので、厳密には予算を持っていそうなクライアントを探すことになりますね。

具体的な判断基準としては、個人のクライアントよりも法人のクライアントのほうが予算を持っている傾向にあります。
また、Web制作会社からの仕事もゆとりのある予算が組まれていることが多いですね。

制作会社を通さず仕事を受注する場合は、会社の公式サイトなどを確認して利益を上げていそうか考えてみましょう。

クライアントの依存度を上げる

クライアントの依存度を上げることも大切なポイントです。

言い換えると、クライアントに「この人でなければダメ」「この人に辞められたら困る」と思ってもらうような仕事をするということですね。

依存度を上げるには、クライアントの期待値を少しずつ超え続けることを意識しましょう。

具体的には納期より1日早く納品することや、修正の少ない記事を納品すること、新しい提案をすることなどがあります。

ただしクライアントによって期待値が異なるので、クライアントのニーズをしっかり掴んで打ち返すことが大事です!

「この人に辞められたら困る」という方には高い報酬を払ってでも続けてもらいたいと思いますし、実際そういうケースはよくあります。

ライターが文字単価を上げることについてよくある質問

はてなマーク

最後に、ライターが文字単価を上げることについてのよくある質問にお答えします。

平均的な1記事の相場価格ってどのくらい?

ケースバイケースなので言い切るのが難しいですが、一般的には3,000〜20,000円くらいが多いです。

記事の金額は文字数や作業範囲、案件のジャンル、経験値などによって変動します。

私の場合は10,000円前後でお仕事をすることが多いですね!

文字単価2円、3円、4円、5円とそれぞれどのくらいの実力が必要?

こちらもケースバイケースなのではっきりと言い切るのは難しいです。

私がこれまで仕事をしてきた感覚的には以下のようなレベル感だと思います。

▼文字単価と実力の関係

  • 2円:分かりやすく文章を書く力とジャンルに対する専門性
  • 3円:上に加えて、SEOを意識して記事を作れる力
  • 4〜5円:上に加えて、Webマーケティングの知識や売上を意識した記事を作れる力

SEOライターとインタビューライターどっちが良い?

向き不向きの問題なので、どちらが良いか悪いかはありません。

SEOライターは読者の悩みを解決する仕事であり、インタビューライターは基本的にインタビュイーの魅力を伝える仕事です。

それぞれの仕事の特徴を比較して、どちらが自分に向いているか考えてみましょう。

クラウドソーシングには良い案件がない?

クラウドソーシングにも良い案件(適正価格かつ取引しやすい発注者の案件)はあります。

悪質な案件が混在していることもありますが、これらはごく一部です。

クラウドソーシングは使い方次第で良いクライアントと出会える可能性があります。

関連記事:Webライターの営業方法17選 | 定番から変わり種まで現役フリーランスの意見を集めました

信頼と丁寧なアプローチで文字単価を上げよう

Webライターが文字単価を上げるには、まずはクライアントからの信頼を得ることが重要です。

繰り返しになりますが、クライアントとの信頼関係構築を目指すには、やはり丁寧なコミュニケーションが大事ですね。

信頼関係が築けたら、このページで紹介したアプローチ方法を参考に単価交渉をしてみましょう!

クライアントとのコミュニケーションを学ぶには

ワークキャリア講座風景
ワークキャリアの講座風景

文字単価を上げるには、クライアントと良好なコミュニケーションを取って信頼関係を築くことが大事です。

もしコミュニケーションに自信がなければ、経験者から直々にコツを学びましょう。

キャリアスクールの「ワークキャリア」では、現役フリーランスから直接スキルやクライアントとのコミュニケーション方法を教えてもらえます。

「こういうときはどうコミュニケーションを取れば良いのかな?」「こんなメッセージを送って非常識に思われないかな?」など、初心者がつまずきやすい、でもググっても答えが出てこないような困りごとをサポートしてもらいましょう。

何か気になることがあれば、まずはLINEから相談してみてくださいね!

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