公的職業訓練(ハロートレーニング)の面接試験を控え、「志望動機の伝え方がわからない」「緊張と不安でどうしよう」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
職業訓練校の面接試験で合格するためには、自己分析や就職活動などの準備が重要です。
この記事では、職業訓練校の面接官経験者の視点から、具体的な準備方法、面接でよく聞かれる質問、回答例、意識したいポイントを紹介します。
面接の具体的な内容を知りたい方や、面接に自信がない方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
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目次
職業訓練校の選考試験では、多くの場合、面接試験が行われます。
面接試験を実施する目的としては、次のことがあげられます。
面接の所要時間や面接官の人数は、学校によって異なります。
私が担当している学校では、所要時間はおおむね15分程度、面接官の人数は主面接官と副面接官の計2名としています。
面接が終わってみると、「意外に短時間であっさりしていたな」という印象があるかもしれません。
ただし、短い時間でも回答内容をしっかり評価されるため、くれぐれも油断せず、入念に準備しておきましょう!
職業訓練校の面接が迫り、「合格したいけど、落ちたらどうしよう」「どうしたらうまくいくのだろう」と不安でいっぱいの方も多いのではないでしょうか。
職業訓練校の面接試験に合格するために最も大切なのは、ズバリ「本番前に準備をすること」です。
裏を返せば、面接が苦手な方や、倍率の高さに不安を感じている方も、適切な用意をすれば合格の可能性をぐんと引き上げることができます。
それでは、具体的な準備の方法を見ていきましょう。
そして何より、準備を通して、自分の考えや目指す職業を深く知ることで、就職や職業訓練へのモチベーションがアップするでしょう。
面接の準備は、「自分の前職」「現在の状態」「未来のなりたい姿」を自己分析することからはじめましょう。
自分の行動や希望についての考えを深めると、自分の強みや将来の理想とする姿がハッキリと見えてきます。
すると、職業訓練校の選考はもちろん、就職活動の採用面接で質問された時も、スムーズに自分の言葉が出てきやすくなります。
まずは、次の内容を考えながら、紙やスマホのメモに書き出してみましょう。
さらに、家族や友人、ハローワークの職員に話を聞いてもらったり、質問してもらったりすると、より考えの幅が広がるでしょう。
自分の過去の行動や今後の希望に対して、「なぜそうしたの?」「どうしてそう思う?」と自問自答してみる方法もあります。
目指す職業の具体的なイメージをつかむために、就職活動や求人検索をしておきましょう。
「職業訓練校に通うのだから、まだ就活をしなくてよいのでは?」と考える方もいるかもしれません。
しかし、自分の将来像を具体的に描けていると、職業訓練校の担当者に就職への意欲が伝わり、他の応募者にも差をつけることができます。
今から求人検索をしたり、実際に就職活動をしたりすることで、目指す職業のリアルや自分の課題がわかり、職業訓練校の面接でもより明確な志望動機や受講目的を伝えられるでしょう。
「自分が希望する職業は、どのような勤務条件で募集されているかな?」「職業訓練校で学ぶこのスキルが業務につながりそう」と考えてみましょう。
応募先の職業訓練校についてよく知るために、実際に学校訪問をしてみるのもおすすめです。
職業訓練校の中には、説明会や見学会を行っている学校もあります。
教室や授業風景を見ると、学校の特徴や強みもわかるので、「ここで○○を学びたい」「この授業に魅力を感じる」とより明確な志望動機が浮かんでくるでしょう。
何よりも、「この学校に通うために頑張るぞ!」というモチベーションアップにつながりますよ。
面接に臨む前に、模擬面接やイメージトレーニングを行い、実際のやりとりをシミュレーションしてみましょう。
特に、面接に苦手意識を持っている方は、模擬面接の動画を撮影すると、自分では気付かなかったクセが見つかりやすくなります。
また、頭の中でイメージトレーニングを繰り返し、全体の流れや質問の答えを想定しておくと、本番でも焦りにくくなるでしょう。
続いて、職業訓練の面接で合格につなげるためのポイントを紹介します。
面接官経験者の筆者が、面接で見ているポイントを紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
職業訓練校の面接では、「就職したい!」という意欲をアピールすることが大切です。
職業訓練校に通う1番の目的は、目指す職業に必要なスキルを身に付け、「自分自身が納得いく就職をすること」ではないでしょうか。
職業訓練校は、就職したい方をサポートする施設なので、選考でも、より就職意欲が高い方や、切実な志望動機がある方のほうが優先されやすくなります。
就職意欲の伝え方として、今行っている具体的な就職活動や状況をアピールするとプラスになります。
「1日も早く就職したいので、○○をしている」「就職活動はしてみたが、○○のスキル不足で不採用が続いている」など、就職するためにこのコースを受講したいという熱意を伝えましょう。
職業訓練校の面接当日までに、自分の将来なりたい姿を明確にしておきましょう。
自分の将来像が描けていれば、「就職の意欲がある人」「熱意を持って学習に取り組める人」として、面接官に好印象を与えられます。
一方で、将来像があいまいな方は、「学習が難しくなったら諦めてしまうのではないか」と面接官に不安を与えがちです。
面接では、「なぜその職業に就きたいのか?」「その職業に就いて、自分は何をしたいのか?」を具体的に説明できるとよいでしょう。
職業訓練校の面接では、応募先の職業訓練校を希望する理由を話しましょう。
たとえば、同じWebデザインコースでも、職業訓練校によって授業内容やサポート内容に学校ごとの特徴があります。
面接では「○○に力を入れているこの学校で学びたい」「この授業に興味がある」と伝えることで、面接官は「意欲的に学習できる人」「ぜひうちの学校でサポートしたい」とプラスの印象を抱きます。
職業訓練校の説明会や見学会に参加したり、気になる点を事前に担当者に質問したりすることで、その学校の特徴を知り、自分が通いたい理由を明確にしましょう。
続いて、職業訓練校での面接でマイナスにとらえられがちなことを紹介します。
面接の受け答えに正解はないので絶対的なNGはありませんが、「マイナスにとらえられやすいこと」として認識してもらえれば◎です。
目指す職業やコースの志望動機があいまいな方は、面接官にマイナスの印象を与えてしまいがちです。
志望動機をハッキリ伝えられないと、「本当に職業訓練を受ける必要があるのかな?」「給付金目当てなのでは?」と誤解されてしまうこともあります。
面接本番で自分の言葉で志望動機を説明できるように、しっかり準備をしておきましょう。
次の記事では、目指す職業や職業訓練校の志望動機の考え方と伝え方を詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
希望するコースで学ぶ内容を正確にわかっていないと、「ミスマッチを起こしてしまうのでは?」「授業の途中で学習についていけなくなってしまうのでは?」と不安視されてしまうことがあります。
事前にカリキュラム表を見ながらわからない単語を調べたり、気になる部分を職業訓練校に直接質問したりして、学習内容を理解しましょう。
そのうえで、「このコースではどのようなことを学ぶのか」「この項目を学ぶと、業務のどのような場面で活かせるのか」を具体的に想像すると、面接でも自分の言葉で説明できるようになるはずです。
目指す職業の業務内容や、自分自身の就職活動を正確にイメージできていないと、「憧れだけでは学習途中で諦めてしまうのでは?」「就職する気はあるのかな?」と疑問に思われてしまいがちです。
目指している職業について、「具体的にどのような仕事をする職業なのか?」「その仕事の大変な面はどのようなことなのか?」「どのような勤務条件の求人があるのか?」を調べてみましょう。
実際に働いている方のインタビュー記事やYouTube動画、求人情報に触れてみると、その職業に必要とされるスキルや、リアルな現状を知ることができます。
職業訓練校の面接試験ではどのような質問をされるのか、気になる方も多いのではないでしょうか?
ここでは、よくある質問と回答例を紹介します。
回答例はあくまで一例なので、前半で紹介した自己分析をもとに、あなた自身のエピソードや言葉に置き換えてみてくださいね。
「自分だったらどんなふうに答えるかな?」とシミュレーションしてみましょう!
職業訓練校の面接の冒頭は、「お名前をお願いします。」「お名前と志望動機を簡潔にお願いします。」などの質問から始まることが多いです。
緊張するかもしれませんが、相手の質問内容に対して適切な受け答えができれば大丈夫なので、安心してくださいね。
▼回答例
前職の退職理由を聞く理由は、職業訓練や希望する職種の志望理由につながるためです。
人間関係や収入面などのネガティブな理由で退職した場合は、愚痴や批判をそのまま伝えるのではなく、できる限りポジティブな表現に言い換えるとよいでしょう。
コースの内容についての質問には、「コース内容を理解しているか?」「希望するコースと目指す職種に必要なスキルが一致しているか?」を確認したい意図があります。
回答では、職業訓練校やコースの具体的な特徴をあげながら、意欲的に学びたい意思を伝えましょう。
コースの中で得られるスキルを前職の業務にあてはめる質問も、「コース内容を理解しているか?」という意図で聞かれることがあります。
回答では、前職で活かせそうな場面を想像しながら、具体的なエピソードを添えるとより伝わりやすくなるでしょう。
卒業後の進路についての質問は、「将来像を明確に描けているか?」を確認したい意図があります。
回答では、具体的な職業や職種を述べ、志望理由や、実際にどのように就職活動をする予定かなどを伝えましょう。
雇用形態についての質問には、「就職活動について具体的に考えているか?」「目指す職業の求人状況を知っているか?」を確認したい意図があります。
求人検索をしながら、希望する職業には正社員・契約社員・派遣社員・パートタイム・アルバイトのうちどのような雇用形態が多いかを確認し、現実的な回答を述べるとよいでしょう。
さらに、子育て中や介護中の方は、自分のライフスタイルに合わせた選択肢を考えて回答しましょう。
就職時期を尋ねる質問には、「就職意欲があるか?」「就職活動について考えているか?」を確認したい意図があります。
就職の意欲を伝えるためには、できるだけ早く就職したい旨を伝えましょう。
職業訓練校に在籍している間に就職活動や就職そのものをすることも可能です。
現在の就職活動の状況を問う質問は、就職意欲を確認する意図があります。
「何もしていません」「まだ考えていません」という回答はマイナスになる可能性が高いです。
面接前に求人検索をしたり、実際に企業に応募することで、自分の課題や目指す職業のリアルな姿を知るきっかけになるでしょう。
通学できるかどうかの質問は、文字通りの意図を持っています。
職業訓練校では、カリキュラムの総学習時間の8割以上の出席が修了要件の1つとされています。
遠方や県外から応募する方は、交通手段や通学時間を具体的に説明しましょう。
また、職業訓練と子育てや介護と両立される方は、根拠を伝えたうえで、問題なく通学できることを伝えましょう。
WebデザインやプログラミングなどのWeb系のスキルを学ぶコースでは、パソコンでの新しいソフトのダウンロード(取り込み)やアップデート(更新)が必要になります。
前職でパソコンを使っていた経験がある方は、操作に問題がないことを伝えましょう。
未経験の方は、新しいものに興味を持って触れることや、調べながらできるとポジティブに伝えられるとよいでしょう。
職業訓練校の選考に不合格になったらどうするのか?と聞かれることもあります。
ちょっと意地悪な質問に感じてしまうかもしれませんが、就職への意思や、希望する職業への想いの強さを確かめる意図があります。
回答する時は、ブレずに就職活動を進めることや、職業訓練の再応募を考えていることを伝えましょう。
落ちた時のことはあまり考えたくありませんが、万が一のケースを想像しておくと、自分の心に余裕が生まれます。
面接の最後に、面接官から逆質問をされることがあります。
質問の内容は、あなた自身が正直に気になっていることで構いません。
また、次のような内容を話すと、学習意欲や就職への意識を念押しすることができます。
特にない場合は、「説明会や見学会でしっかりとお話を伺えたので、質問はありません。」と伝えると安心してもらえるでしょう。
ここでは、面接官に伝わる話し方のコツを紹介します。
いつもの話し方に、次のような工夫を加えると、相手に話の内容を理解してもらいやすくなります。
面接で緊張しがちな方や、話し方に自信がない方は、ぜひ取り入れてみてくださいね!
質問に答える時は、はじめに結論から話すと内容が伝わりやすくなります。
話を組み立てずに話し始めると、相手が「何が言いたかったんだろう?」と話の内容を理解できなかったり、自分でもわからなくなってしまうことがあります。
面接で話す時は、結論→理由→具体例の順番で組み立てると、相手も聞きやすくなるでしょう。
▼具体例
面接で志望理由や自分の経験を話す時は、具体的なエピソードを盛り込みましょう。
エピソードからは、本人の経験や価値観、人柄がにじみ出るため、より説得力のある内容になります。
初対面の面接官にも、あなたの目指す職業や就職への熱意が伝わりやすくなるでしょう。
エピソードの話し方は、話し上手な友人や芸能人を参考にしてもよいですね!
日常会話で、次のような話し方をしてしまいがちな方は、面接では、一文ずつ区切って話すことをおすすめします。
「私は、キャリアカウンセラーの仕事を目指しているのですが、私自身が就職活動で悩んできた経験を活かして、同じような悩みを持っている方の力になりたいと思い、応募しました。」
一文ずつ区切ると、話の内容が整理され、より相手に伝わりやすくなります。
次の具体例を参考に、ぜひ取り入れてみてくださいね。
▼OK例
「私は、キャリアカウンセラーを目指しています。私自身が就職活動で悩んできた経験を活かして、同じような悩みを持っている方の力になりたいです。」
続いて、職業訓練校の面接での基本的なマナーを紹介します。
職業訓練校では、就職試験のような細かいマナーではなく、「問題なく意思疎通がとれるかどうか?」を確認する傾向があります。
本番では、次のことを意識して、ほどよくリラックスをして臨みましょう。
面接では、清潔感のある服装を意識しましょう。
職業訓練校の面接では、必ずしもスーツでなくても構いません。
ボロボロのTシャツやジーンズ、寝ぐせのついた髪などは避けたうえで、自分がリラックスできる服を着用するとよいでしょう。
面接中は、笑顔やあいづちなどのリアクションを心掛けましょう。
リアクションをとることで、話している面接官が安心でき、あなた自身の熱意や意欲、コミュニケーション力も伝わりやすくなります。
面接官が「話しやすい人だな」と感じられるような振る舞いを目指すとよいですね。
面接では、質問内容に対して適切な受け答えをすることが大切です。
意思疎通がままならないと、面接官に「学習に支障が出るのでは?」「講師や他の受講生とのコミュニケーションが難しいのでは?」と不安に思われてしまいます。
面接では答えを少し考えても大丈夫なので、質問の内容に合った回答を心掛けましょう。
近年では、新型コロナウイルスの影響や、eラーニングコースの増加を受けて、ビデオ通話を使ったオンライン面接を取り入れる職業訓練校もあります。
ここでは、オンライン面接ならではの注意したいポイントを解説します。
オンライン面接の前には、スムーズにやりとりができるように、パソコンの通信環境を確認しておきましょう。
パソコンがインターネットにつながるかや、通信速度が遅くないか、操作方法などを確認しておけば、面接当日も安心して臨めます。
動作確認や操作確認を兼ねて、家族や友人にビデオ通話をしてもらうのもおすすめです。
オンライン面接では、対面している時よりも大きめのリアクションを意識しましょう。
画面越しのコミュニケーションでは、対面で話す時よりも、お互いのリアクションが相手に伝わりづらくなりがちです。
自分が話す時はハッキリと言葉を発し、大きめのうなずきやあいづちを心掛けるとよいでしょう。
eラーニングコースを受講する場合は、学習スケジュールを伝えましょう。
対面の授業が少なかったり、動画教材を取り入れたりしているコースでは、自分で学習計画を立てて進めていく必要があります。
面接では「毎日○時~○時を学習の時間にあてようと考えています。」と話せれば、面接官も安心できるでしょう。
就職活動をしていなくても、面接自体を受けることは可能です。
ただし、面接前に就職活動をした方が、希望する職業の実情や自分の課題がわかるので、面接官に意欲や熱意が伝わりやすくなります。
面接が直前に迫っている場合は、希望する職業の求人情報だけでもチェックしましょう。
人前で話す場面で緊張しやすい方は、職業訓練の面接に不安を感じてしまうのも無理はありません。
職業訓練校の面接試験では、コース内容の理解・希望する職業の志望動機・基本的な意思疎通を重視する傾向があるため、当日までにしっかり準備をして本番に臨めば大丈夫です。
面接の予行演習をしたい方は、家族や友人、ハローワークの職員に模擬面接をしてもらうと、本番の雰囲気がわかり、リラックスしやすくなるでしょう。
職業訓練校の面接では、自己分析や職業理解などの準備をしっかり行ったうえで、次のポイントを意識すると、意欲や熱意がより伝わりやすくなります。
面接本番では、面接官の質問内容を理解して、自分の言葉で適切な回答をするように心掛けましょう。
あなたが職業訓練に合格し、夢の第一歩を踏み出せることを祈っています!
また、株式会社ワークキャリアでも、ハローワークの認定を受けた、オンライン完結型のeラーニングコースを開講しています。
Webデザイナーや事務職を目指している方は、ぜひチェックしてみてくださいね!
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eラーニングなので自宅で受講が可能、職業訓練校なので受講も無料です。
公式LINEにて説明会のご案内をしています。
「自分も受講できる?」
「給付金をもらえる?」
「どんな内容が学べる?」
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※コースによっては教科書代、ソフトウェア利用料などが必要な場合があります。
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