現在求職中の方や、退職を考えている方の中には、職業訓練に興味を持っている方も多いのではないでしょうか。
「職業訓練を受ければ、お金をもらいながら資格が取れるって本当?」「職業訓練校は行かない方がいいと聞いたことがあるけれど、実際はどうなの?」と疑問に思っている方もいるかもしれませんね。
職業訓練は、正社員での就職を目指している方や、やりたいことはあるけどスキルや実務経験がないという方にぴったりの制度です。
この記事では、職業訓練(ハロトレ)を受けるメリット・デメリット、どのような人に向いているのか・向いていないのかを解説します。
職業訓練中の具体的なスケジュールや雰囲気もお伝えしているので、受講するイメージが湧かない方も、ぜひ参考にしてみてくださいね!
ワークキャリアではハローワーク認定の職業訓練校として、以下の講座を開催しています。
eラーニングなので自宅で受講が可能、職業訓練校なので受講も無料です。
公式LINEにて説明会のご案内をしています。
「自分も受講できる?」
「給付金をもらえる?」
「どんな内容が学べる?」
など、気になることがある方はぜひご参加ください。(LINEにて個別の相談も承っています◎)
※コースによっては教科書代、ソフトウェア利用料などが必要な場合があります。
目次
職業訓練(ハロートレーニング)とは、就職を希望している人が仕事に必要なスキルや知識を習得できる公的制度のことです。
職業訓練校は、国や自治体が直に運営する施設のほかに、委託を受けた民間のスクールや専門学校が行っていることもあります。
職業訓練校で学べる内容は、パソコン操作を学ぶ講座や、保育士やネイリストを目指す講座など、さまざまな業界・職種のコースが用意されています。
近年では、需要の多いデジタル分野(プログラミング、Webデザイン、CADなど)のコースも人気です。
受講期間は3ヶ月~6ヶ月が一般的ですが、1年~2年の長期にわたるコースもあります。
職業訓練を受けられるかは、個人の条件によって異なります。
現在、離職者向けの職業訓練は、雇用保険の加入の有無で、大きく以下の2つに分けられています。
それぞれ詳細を説明していきますが、漢字が多く、少しとっつきづらいので、ひとまず上記の概要だけでもつかめていればOKです◎
公共職業訓練とは、雇用保険の失業手当を受給している求職者の方向けの訓練制度です。
公共職業訓練を受講するためには、次の4つの条件のすべてを満たしたうえで、職業訓練校の選考試験に合格する必要があります。
申し込みや相談は、住所地のあるハローワークで受け付けています。
求職者支援訓練とは、雇用保険を受給できない求職者の方向けの訓練制度です。
(雇用保険を受給している人も、ハローワークの受講指示を受ければ受講できます。)
雇用保険を受給できない方の例としては、次のような状況の方が挙げられます。
求職者支援訓練を受講するためには、次の4つの条件をすべて満たしたうえで、職業訓練校の選考試験に合格する必要があります。
申し込みや相談は、住所地のあるハローワークで受け付けています。
職業訓練の主なメリットは6つあります。
それでは、具体的な内容をみていきましょう。
職業訓練の授業料は、基本的には無料です。
そのため、自分で専門学校や民間のスクールなどに自費で通って学ぶよりも、大幅に費用を抑えることができます。
ただし、授業料以外のテキスト代や教材費などは別途実費負担になります。
自己負担の有無や金額はコースによって異なるので、事前に確認しておきましょう。
職業訓練では、受講中の生活費の保証として、手当(給付金)をもらいながら学ぶことが可能です。
職業訓練期間中に受け取れる主な手当は、次の3点です。
給付金がもらえる資格や条件は、次の記事の中で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
関連記事:職業訓練の給付金がもらえる資格と条件 | 審査に落ちるパターンとは
職業訓練校では、知識とスキルの習得だけでなく、就職活動のサポートも無料で受けられます。
受講期間中は、次のような支援を受けることが可能です。
訓練校の就職支援をフル活用するためには、講師や職員に直接相談しやすい受講期間中から就職活動を始めることをおすすめします。
万全のサポートで、「採用面接が苦手」「初めての就活で不安」という方も安心できますね。
雇用保険の失業給付を受給する方は、離職理由によって「待期期間なしで受け取れる場合」と「2ヶ月の待機期間がある場合」があります。(2023年4月現在)
▼待期期間がない離職理由の例
職業訓練を受講すると、待期期間がある方も、給付制限が解除され、訓練開始初日からお金をもらうことが可能です。(ただし、振り込まれるまでにタイムラグが発生します。)
待期期間の有無やお金が振り込まれる日にちについては、ハローワークの窓口で確認しておきましょう。
通常、雇用保険の失業給付金は、お金をもらえる給付日数が定められています。
ところが、失業給付金を受給中の方が職業訓練を受講した場合は、給付日数が受講中に終了しても、給付期間は訓練が終了するまで延長されます(最長2年間)。
ただし、訓練開始日に所定の給付日数が残っていることが条件です。
例:給付日数が90日の場合、残日数が1日以上必要。
給付が延長されるかについては、ハローワークの窓口で確認しておきましょう。
職業訓練校に通うと、同じクラスの仲間や講師と仲良くなることもあります。
職業訓練には、さまざまな年齢や経歴の人がいますが、「同じ目標に向かって頑張る仲間」として、お互いに励まし合ったり、情報交換をしたりできるでしょう。
独学で勉強するよりも、集団で学ぶ職業訓練校なら、より多くの学びを得られる可能性があるはずです。
勉強が捗らなかったり、壁にぶつかってしまった時も、身近に話せる相手がいればモチベーションを保ちやすいですね。
続いて、職業訓練のデメリットを紹介します。
「こんなはずじゃなかった!」と後悔しないためにも、デメリットはしっかり確認しておきましょう。
職業訓練では、必ずしも、自分が希望したコースを受講できるとは限りません。
開講時期や人数制限などのタイミングによっては、受けたい講座を受講できないケースもあります。
職業訓練を受けたいと考えている方は、直近にどのようなコースが開講されるのかだけでも先に調べておくとよいでしょう。
関連記事:職業訓練のおすすめコース一覧 | 20~50代の年代別に紹介【体験談あり】
また、職業訓練校では、筆記や面接による選考試験が行われています。
特に、面接を行っている訓練校が多く、給付金目当てや就職の意思がないと思われる人は不合格になってしまう場合もあります。
試験を受ける時は、あらかじめハローワークの窓口やインターネットで対策を練り、しっかり準備しておきましょう。
職業訓練を受講すると、その分失業期間は長くなります。
「無職の期間が長くなると、就職活動でマイナスなのでは?」と心配になる方もいるでしょう。
実際には、入社選考時に職業訓練校で学んだことを伝えれば、先方も考慮してくれる場合があります。
会社によっては、「仕事に対して意欲のある人」「勉強に熱心な人」とプラスに評価されることもあるようです。
職業訓練校のクラスメイトにどのような人がいるかは、受講してみないとわからないものです。
万が一、一緒に受講する人たちの雰囲気が合わないと、孤立していると感じてしまうかもしれません。
しかし、最初はなじめないと感じても、同じ境遇や目標を持っている者同士で分かり合えることもあり、徐々に話せるようになるケースも多いようです。
「職業訓練を受講しているのは自分のためであって、クラスの人と仲良くなるためではない!」と割り切る気持ちも必要かもしれませんね。
職業訓練校のカリキュラムは、非常にタイトなスケジュールです。
平日は、中学校や高校のように、午前から午後まで授業が詰まっています。
ここで、職業訓練校の一日の例を紹介します。
時間 | 内容 |
---|---|
8:45 | 職業訓練校に到着 |
9:00 | 授業開始 ※1コマ50分+休憩10分 |
9:00 | 授業(1時間目) |
10:00 | 授業(2時間目) |
11:00 | 授業(3時間目) |
11:50 | 昼休み |
12:40 | 授業(4時間目) |
13:40 | 授業(5時間目) |
14:40 | 授業(6時間目) |
15:30 | 授業終了 |
16:00 | 講師に質問、クラスメイトと会話をして帰宅 |
職業訓練校に通学している期間は、日中の授業や実習はもちろん、自宅での予習復習やテスト勉強などで、常に忙しい状態が続くでしょう。
職業訓練校に通っている期間は、仕事をしていない状態であっても多忙になることを理解したうえで受講しましょう。
職業訓練校では、仕事に必要な専門的な知識やスキルを学びます。
そのため、「実際に勉強してみたら思っていた以上に難しい」と感じたり、「授業が進む速さについていけない」と焦ったりすることもあるかもしれません。
また、職種によっては、力仕事や数字、パソコン、文書作成など、自分にとっての苦手分野にぶつかる可能性があります。
未経験の業界や職種にチャレンジする方は、受講前に興味のある職業の参考書やYouTubeの動画を見て、自分にできそうかを確認することをおすすめします。
授業中にわからないことや気になることがあれば、その日のうちに講師に質問をして、解決しておきましょう。
職業訓練校に入学すると、受講生が就職するまで進路調査が行われます。
実際には、卒業後も進路調査のために電話がかかってくることもあります。
卒業後の進路を報告したくないと考えている人は、訓練校からの連絡がストレスになってしまうかもしれません。
職業訓練校によっては、学べる内容の充実度や、講師の教え方に差がある場合があります。
ミスマッチを防ぐためには、コースを探す時は、カリキュラムから「どのようなことが学べるのか」を確認するとよいでしょう。
Webデザインやプログラマーなどの技術系のコースでは、卒業生の卒業制作から、どのくらいのレベルのスキルが身に付くのかをイメージできます。
また、どのような講師がいるのか知りたい時は、実際に職業訓練校に見学に行くことをおすすめします。
訓練校を選ぶ時は、「どのようなことが学べるのか」「学びたい内容と一致しているか」を事前に確認しておきましょう。
職業訓練はあくまでも仕事に必要な知識やスキルを身に付ける場所です。
そのため、採用試験の時に「実際に仕事で使ったことがある」「即戦力で働ける」と語ることはできません。
ただし、会社によっては、職業訓練を受講していた人を「意欲がある」と評価することもあります。
応募書類や採用面接で「何について○時間勉強し、現時点でどのようなことができる」「学んだことを、○○のような場面で活かしたい」と伝えられれば、自己アピールにつながりやすいでしょう。
ここまで、職業訓練のメリット・デメリットを紹介してきました。
現時点で、「私は職業訓練に行った方がいいのかな?」と迷っている方もいるかもしれませんね。
続いて、職業訓練に向いている人の特徴を紹介します。
▼職業訓練に行った方が良い人の特徴
現時点で「○○にかかわる仕事に興味がある」「この仕事がしてみたい」と今後の具体的な方向性が決まっている方は、希望のコースを受講できれば、目標を持って勉強に取り組めるでしょう。
強い意思があれば、壁にぶつかっても、周囲の講師や仲間に相談したり、自習を繰り返したりしながら乗り越えられるはずです。
職業訓練校は、講師や職員のサポートを受けながら勉強に専念できる環境なので、目標がある方にはぴったりの学習環境だといえるでしょう。
夢や目標があれば、学ぶのも楽しくなりそうですね!
職業訓練は、「正社員として安定した仕事に就きたい」「就職して長く働き続けたい」と考えている方にとってはおすすめの制度です。
職業訓練校で知識やスキルを身に付けることで、就職活動でも業務内容を深く理解し、より納得のいく条件の仕事に就ける可能性が高まります。
また、就職支援も手厚いため、就職を目指す方の心強い味方になってくれるでしょう。
職業訓練の受講中は、給付金がもらえるとはいえ、働いて得る収入よりは少ない金額になってしまいます。
そのため、人によっては、家賃が払えなくなったり、生活が困難になってしまうことも想定する必要があります。
また、職業訓練校に通っている期間はアルバイトやパートタイムに割ける時間が限られるため、給付金と貯金が主な生活費になりやすいでしょう。
職業訓練の受講を考えている方は、受講中の生活費を工面できるかをよく確認しておきましょう。
メリットが多いように見える職業訓練ですが、受講の目的や経済状況によっては、ミスマッチを起こしてしまうケースもあります。
続いて、職業訓練に行かない方がよい人を紹介します。
▼職業訓練をおすすめできない人の特徴
「育児や介護に専念したいのでしばらく就職する気はない」「フリーランスとして独立したいと考えている」という方で、無料でスキルが得られるなら職業訓練を受講しておこうと考える方もいるかもしれません。
しかし、職業訓練校の最大の目的は、一日も早く就職することです。
受講の目的がはっきりしていないと、ハードな学習スケジュールについていけなくなったり、周囲とのモチベーションの違いに心が折れてしまいやすいでしょう。
職業訓練を検討しているの方の中には、「働かずにお金がもらいたい」という考えから受講を希望する方もいるかもしれません。
しかし、次のような理由から、給付金目当ての受講を考えている方には、ハッキリいっておすすめできません。
拘束時間や手当の金額を考えたうえで、自分は本当に職業訓練を受ける必要があるかを再度考えてみましょう。
給付金目当ての受講は、コスパがよいとはいえないでしょう。
「在職中でも生活がギリギリだった」「貯金が少ないので、給付金だけで生活するのは厳しい」という方は、職業訓練を受講せずに、就職活動を始めることをおすすめします。
失業給付金は、前職の給与や本人の年齢によって異なりますが、おおよそ離職前の給与の50〜80%とされています。
給付金は働いていた時の収入よりも少ないため、生活が立ち行かなくなることも考えられるでしょう。
また、半年以上におよぶコースを選択した場合は、長期間の生活を少ない収入でやりくりする必要があります。
職業訓練を受講する時は、自身の貯金と受講期間を計算したうえで、生活が成り立つかを確認しておきましょう。
講座ではカフェのサイトのデザインを模写して実際に制作しました。実際にテンプレートなどを活用しながらサイトを作ってみて「便利だな」と感じましたね。
あとは、書いたコードをサーバーにアップロードして、ホームページをインターネット上に公開する手順が分かるようになったので、今後自分でホームページを作るときの参考になると思います。
印象に残っているのは、実際にWeb系の業界で働いている人のリアルな話が聞けたことです。
「実際にいくら稼いだか」や「仕事にどのくらいの時間を費やしているか」などの話は参考になりましたね。あとは、キャリアコンサルタントの方と個別で話せる機会もあって、就職に関する個人的な相談をすることもできました。
【ジョブトレ卒業生インタビュー】Webデザイナー養成科|S.Yさん(40代女性)
グループメンバーと一緒に勉強を頑張っている感覚になれて、メンバーのみなさんとも仲良くなれました。
毎週同じメンバーで話をするうちに「この人にはこんな仕事が合っているんじゃないかな」などと考えるようになったり、人の話を聞いて新たな自分の可能性に気づいたりもしましたね。
就活について講師に直接質問できたのが良かったです。
「面接のときにこんなこと聞いても大丈夫ですか?」と質問してみたら、意外とあっさり「良いと思いますよ」と答えてもらったことがあり、そのおかげで実際の面接でも堂々と聞きたいことが聞けました。
「もう一回受けたいくらい受けてよかった!」ジョブトレ広報担当者養成科〜卒業生インタビュー(主婦H.Nさん)〜
職業訓練校では、知識やスキルの習得はもちろん、就職活動のサポートやクラスメイトとの交流も得られるようです。
職業訓練のメリット・デメリットを紹介してきました。
受講するかしないか迷った時に確認したいポイントとしては、次の3点が挙げられます。
金銭的に少ない負担での受講が可能で、将来に必要な勉強に専念できる職業訓練は、「興味のある業界で働いてみたい」「希望の職業に就くためのスキルがほしい」と考えている方にはうれしい制度です。
また、ワークキャリアでも、オンライン完結型のeラーニングコースを開講しています。
子育てや介護をされている方や、職業訓練校から離れたエリアに住んでいる方も受講しやすいので、お気軽にご相談ください。
ワークキャリアではハローワーク認定の職業訓練校として、以下の講座を開催しています。
eラーニングなので自宅で受講が可能、職業訓練校なので受講も無料です。
公式LINEにて説明会のご案内をしています。
「自分も受講できる?」
「給付金をもらえる?」
「どんな内容が学べる?」
など、気になることがある方はぜひご参加ください。(LINEにて個別の相談も承っています◎)
※コースによっては教科書代、ソフトウェア利用料などが必要な場合があります。
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