職業訓練の志望動機のポイント | 良い例・悪い例

お役立ちコラム 2023.05.09
職業訓練志望動機アイキャッチ

職業訓練(ハロートレーニング)の書類選考や面接試験で、「志望動機欄の書き方や伝え方がわからない」「就職活動や面接の経験がないので不安」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。

職業訓練校の選考では、志望動機の内容が合格・不合格に直結します。

事前にしっかりと準備をして、担当者に就職や受講の意欲を伝えることができれば、無事に合格する可能性が高まるでしょう。

この記事では、面接官経験者の目線から、職業訓練校の選考で志望動機を作成する時のポイントを紹介します。

受講申込書を書く時に役立つ具体的な例文や、面接官に自分の考えや想いが伝わりやすくなるコツも紹介していますので、ぜひご覧くださいね!

LINEで受けられる体験講座のバナー

職業訓練で志望動機が大事な理由

職業訓練校の選考で志望動機が大事な理由は、次の3つです。

  • 志望動機の内容が合否を左右するから
  • 倍率の高いコースでは、より切実な志望動機が優先されやすいから
  • 再度受け直そうとすると、失業期間が延びるから

職業訓練校には選考試験があり、必ずしもすべての人が希望のコースを受講できるとは限りません。

受講希望者が多いコースでは、5倍(5人に1人が合格)以上の倍率になるケースもあります。

万が一選考に落ちてしまうと、次の開講を待って受け直さなければなりません。

また、その分の失業期間が延びると、訓練期間中の生活費がやりくりできなくなったり、その後の就職活動に影響する恐れがあります。

職業訓練校に合格する可能性を高めるためには、しっかりと対策を練って、担当者に伝わる志望動機を書く必要があるのです。

文章を書くことや、面接で話すことに慣れていない方も、適切な対策をすれば合格できるので、安心してくださいね!

志望動機を聞かれるタイミング

職業訓練校の選考で志望動機を聞かれるタイミングは、次の2回です。

  • 書類選考
  • 面接試験

書類選考では、受講申込書(願書)の志望動機欄に記入します。

面接試験では、面接官に直接志望動機を聞かれます。

面接では、より突っ込んだ内容の質問をされるので、あらかじめ志望動機を深掘りしておきましょう。

書類では文章で、面接では言葉で、担当者に志望動機を明確に伝えられるとよいですね。

職業訓練校に合格しやすい人の特徴

職業訓練校に合格しやすい人に共通する特徴は、次の3つです。

  • 就職できそう
  • 就職意欲が高い
  • きちんと毎日通える

どのような人が受かりやすいのか、具体的に見ていきましょう。

就職できそう

職業訓練校の選考では、ズバリ「就職できそうか」が合否を決めるポイントになります。

職業訓練校は、受講生が就職するための機関です。

具体的には、以下のようなポイントを明確にしておくと良いでしょう。

  • 将来就きたい仕事やなりたい姿がはっきりしている
  • その仕事に就きたい理由や、仕事の内容を具体的に話せる
  • 希望する職業・職種に合わせてコースを選んでいる

「就職できそう」と言っても現段階のスキルではなくて、就職の意思があり主体的かどうかが大事です◎

就職意欲が高い

職業訓練の志望動機では、担当者に就職への熱意や意欲が伝わると合格しやすくなります。

求職者支援制度は雇用保険料を財源として国が運営しています。

また、職業訓練の対象者は「就職の意思がある人」としているため、就職する気がない人は、そもそも訓練の対象者として扱われません。

選考では、知識やスキルを習得するだけでなく、「学んだことを仕事にどう活かせるか」を話せると好印象に映りやすいでしょう。

書類選考や面接試験で就職意欲をアピールするには、次のポイントを意識してみましょう。

  • 希望する職業について詳しく調べている
  • 就職するために必要なスキルを理解している
  • すでに就職活動を始めており、自分に足りないものを理解している

きちんと毎日通えそうか

職業訓練校の面接では、「毎日訓練校に通えるか」を確認されます。

多くの職業訓練校では、土日以外の平日の9時~16時頃まで、毎日授業があります。

さらに、総学習時間の8割以上に出席をしないと、未修了として扱われてしまいます。

頻繁に休むと授業についていけなくなったり、必要出席率に満たず途中退学となってしまうケースもあります。

受講生も訓練校も望まない結果になるのを避ける為、しっかり通える方が選考に通りやすいです。

面接では、次のポイントを押さえながら話せるとよいですね。

  • 学習の時間を確保し、「通学に支障がない」とはっきり伝える
  • 育児や介護などのやむを得ない事情がある場合は、具体的な対応策を伝える
  • オンライン授業の場合は、「1日の中でいつ勉強するか」などの学習のスケジュールを伝える

職業訓練校で選外になりやすい人の特徴

職業訓練校の選考で選外になりやすい人の特徴は、次の3つです。

  • カリキュラムの内容や目指せる職種を理解していない
  • 給付金目当て
  • コミュニケーション能力が低い

どのような場合に、担当者に良くない印象を与えてしまうのか、具体的に説明します。

カリキュラムの内容や目指せる職種を理解していない

面接試験では、希望するコースで学ぶ内容や、目指せる職種を理解していないと、不合格になりやすいでしょう。

コースの内容を把握していないと、自分自身が「受けてみたら、求めていたものと違っていた」「何に役立つのかわからず、勉強するのがただただ苦しい」とミスマッチを起こしてしまう恐れがあります。

職業訓練校では、希望者がコースの内容を理解しているか確認することで、「学んだことを仕事で活かしてほしい」「本当に必要としている人に受講してほしい」と考えています。

面接の前には、次のような対策を行いましょう。

  • カリキュラム表の中にある、知らない言葉を調べておく
  • そのコースを卒業することで、「何ができるようになるのか」を確認する
  • 学習内容が、希望する就職先の「どのような場面で活かせるのか」を確認する

わからない時は、インターネットで調べたり、職業訓練校に質問することで解決できます。

給付金目当て

職業訓練校の選考では、給付金目当てと判断されてしまうと、不合格になってしまいます。

万が一、給付金目当ての受講を考えているなら、拘束時間やカリキュラムのハードさの観点から、職業訓練校はコスパがよいとはいえません。

職業訓練校は、就職を目指す人をサポートするための制度です。

面接試験で、担当者に次のような印象を与えると、「給付金目当てでは?」と誤解されてしまうことがあります。

  • 給付金が目的と口に出してしまう
  • 受講目的がはっきりせず、「とりあえず受講したい」印象
  • 卒業後の就職について具体的に考えていない

志望動機や卒業後の進路を具体的に深掘りしておくことで、学習や就職への意欲を示すことができるでしょう。

職業訓練の給付金については以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事:職業訓練の給付金がもらえる資格と条件 | 審査に落ちるパターンとは

コミュニケーション能力が低い

職業訓練校の面接では、周囲と問題なくコミュニケーションがとれる力も確認されます。

職業訓練校には、さまざまな年齢や経歴の人が通っています。

面接では、「他の受講生や講師・面接官と問題なく意思疎通ができる方かどうか?」という点をみられています。

しかし、コミュニケーション能力をアピールするために、無理に明るいキャラクターを演じたり、面接官を怖がりすぎたりする必要はありません。

面接試験に臨む時は、次のポイントを意識してみてくださいね。

  • 清潔感のある服装
  • 笑顔、あいづち
  • 適切な受け答え
  • 質問の意図に沿った受け答え

面接では、相手に「話しやすい人だな」という印象を与えられるとベストです。

職業訓練の志望動機 | 好印象な例

ここでは、職業訓練の志望動機の具体的な例文を紹介します。

まずは、良い例文を見ていきましょう。

実際の良い例

▼事務コースの志望動機の例文

私は、事務職に就きたいと考えています。

事務の仕事に興味を持ったきっかけは、前職の販売職です。
シフト管理や売上管理などのサポート業務にやりがいを感じており、さらにさまざまな業務を身に付けて、チームに貢献しながら働きたいと考えるようになりました。

退職と同時に求職活動を始めましたが、未経験のため、なかなか採用に至らず、パソコンや会計管理などの実践的なスキルが必要であると痛感しています。

職業訓練では、知識とスキルを身に付けながら就職活動を行い、1日も早く就職したいと考えております。

上の志望動機では、前職の経験を具体的に挙げながら、事務職に興味を持ったきっかけを分かりやすく説明できています。

また、「求職活動が難航し、実践的なスキルが必要」「1日も早く就職したい」といった言葉で、職業訓練の必要性や就職への意欲をアピールできているところがよいですね。

▼Webデザインコースの志望動機の例文

私は、Webデザインを活かした仕事に就きたいと考えています。

前職の広報部門でWebサイトの作成やWeb広告に携わる中で、ターゲット層に寄り添ったサイトのデザインや使いやすさが売上に直結する点に興味を持ち、さらに深く学びたいと思うようになりました。

また、前職の事務経験と、新たに学ぶWebデザインの実践的なスキルを掛け合わせることで、就職活動でも「就職できる職業の幅が広がるのでは」と考えています。

入校後は、訓練中から就職活動の準備を始め、修了後1ヵ月以内の就職を目指します。

上の志望動機では、前職の経験から興味を持ったと具体的な仕事内容を挙げています。

また、経験と新たなスキルを掛け合わせることで職の幅が広がるという点で、「就職できそう」という印象を伝えられていますね。

▼介護コースの志望動機の例

私は、介護士として働く目標を持っています。

介護の仕事に興味を持ったきっかけは、父の介護です。
仕事と介護の両立に悩んでいた時に、デイサービスで出会った介護士さんの言葉にホッとさせられ、「私も相手の心を軽くさせられる人になりたい」という気持ちが芽生えました。

貴校の、介護士としての専門知識はもちろん、コミュニケーションの授業に重点をおいているところに魅力を感じました。
訓練中は、スキルとともにホスピタリティを学び、介護施設に就職して「ご利用者様やご家族様に安心していただける介護士」を目指します。

上の例文では、具体的なエピソードを挙げながら、介護士になりたい理由を明確に伝えられています。

応募先の訓練校の特色や、「どのような介護士になりたいか」というビジョンを語っているのもプラスになりやすいポイントです。

好印象な志望動機の特徴

続いて、好印象を与える志望動機の特徴を1つずつ確認していきましょう。

  • 志望動機が明確
  • 今後の進路が明確
  • 職業訓練校の情報を理解している
  • 文章自体が分かりやすい

志望動機が明確

志望動機では、「あなたが、なぜその仕事に就きたいのか」を具体的に伝えましょう。

特に、目指している職業が未経験だったり、前職と大きく異なったりする場合は、興味を持ったきっかけのエピソードを書けるとよいでしょう。

次のようなポイントを盛り込むと、より具体的に伝わりやすくなります。

  • その職業に興味をもったきっかけ
  • 希望するコースのスキルが、なぜ必要なのか
  • 身に付けたスキルを、仕事のどのような場面に活かしたいか

選考担当者に「この人に受講してもらいたいな」「この人をサポートしてあげたいな」と思ってもらえる志望動機になるとベストですね。

今後の進路が明確

志望動機で就職意欲をアピールするには、「今後の進路を明確に伝えること」が大切です。

次のようなポイントを深掘りすると、説得力が増すでしょう。

  • どのような仕事に就きたいのか
  • どのようなキャリアプランを描いているのか
  • 現時点でどのような雇用形態を希望しているのか

未経験の職場をイメージするのは難しいため、目指す職業の求人情報をチェックするとよいでしょう。

職業訓練校の情報を理解している

職業訓練の受講を考えている方は、希望するコースで学ぶ内容や、どのような生活になるのかをイメージしておきましょう。

職業訓練校の情報をリサーチする時は、Webサイトやパンフレットを読むだけでなく、訓練校の見学会や説明会に参加することをおすすめします。

実際に訓練校に足を運んでみると、志望動機が書きやすくなったり、学校によっては説明会や見学の参加履歴がアピールになる場合もあります。

特に、受講希望者の倍率が高いコースでは、見学や説明会に行くことで、他の応募者との差を付けられるでしょう。

文章自体が分かりやすい

分かりやすい文章が書けると、選考担当の職員にあなたの想いが伝わりやすくなるほか、きちんと学習できる人という印象を与えられます。

文章は、ただ漠然と書いてしまうと、伝えたいことが十分に伝わらなかったり、相手に内容を理解してもらえないことがあります。

志望動機を書く時は、次のような流れで書き進めていくと、説得力のある内容になるでしょう。

  1. なぜその仕事に就きたいのか(興味を持ったきっかけ、エピソード)
  2. その仕事にはどのようなスキルが必要か(自分で調べる)
  3. 今の自分に足りないスキル(自分で考える・人に聞く)
  4. 訓練校で何を身に付ければどう役立つか(自分で考える・調べる)

書き終わったら、必ず読み返して、次のポイントをチェックしておきましょう。

  • 結論から述べている
  • パッと見た時に読みすい(文字が小さすぎない)
  • 伝えたい内容が正確に読み取れる

できあがった志望動機を、ハローワークの職員や家族、友人に読んでもらうのもおすすめです。

職業訓練の志望動機 | マイナスの印象を持たれる例

続いて、職業訓練の志望動機で、マイナスの印象を持たれてしまう例を紹介します。

はじめに、悪い例文とNGポイントを紹介します。

実際の悪い例

▼保育士コースの志望動機のNG例文

私は、子どもが好きで、保育士の仕事に興味を持っています。
職業訓練を受講すれば、保育士の資格を取得できると聞いたので、受講を希望しています。

上の例文のNGポイントは、「文章が短すぎる」「内容の具体性に乏しい」ことが挙げられます。

改善するには、保育士の仕事に興味を持ったきっかけのエピソードや、今後のキャリアプラン、どのような保育士になりたいかなどを盛り込むと、熱意や就職意欲をアピールできる志望動機になるでしょう。

▼コースを問わず、志望動機のNG例文

家族に職業訓練を勧められ、就職に有利になりそうなので受講したいと思っています。
今後の就職についてはまだ考えているところですが、職業訓練でスキルを身に付けて、いつか就職できればいいなと考えています。

上の例文のNGポイントは、「主体性がない」「就職意欲が低い」「具体性に乏しい」「職業訓練校のことを理解していない」ことが挙げられます。

「人に勧められたから」という志望理由は、主体性がないと判断されます。

また、「なぜ受講したいのかがわからない」「就職時期を急いでいない」と判断されると、不合格になりやすいでしょう。

改善するなら、志望動機を明確にし、なぜ受講したいのか、将来どのような仕事に就きたいのかを盛り込んだうえで、早期就職したい旨を加えるとよいでしょう。

マイナスな志望動機の特徴

続いて、職業訓練の志望動機でマイナスの印象を与えやすいポイントを具体的に説明します。

  • 短すぎる
  • 具体性に乏しい
  • 職業訓練校のことを理解していない
  • 文章力、説明力が低い

短すぎる

内容を簡潔にまとめることは大切ですが、志望動機のボリュームが2~3行程度と少なすぎると、受講への熱意や意欲が十分に伝わらない内容になってしまいます。

職業訓練校の選考では、志望動機の記入欄は、自己PRをできる貴重なチャンスです。

受講したい気持ちがあっても、担当者に想いが伝わらないと不合格になりやすくなります。

次のポイントを意識して、職業訓練が必要な理由と熱意が伝わる文章を書きましょう。

  • 志望動機の記入欄の8割ほどが埋まるイメージ
  • おおよそ200~300文字程度

書くことが思いつかない時は、「その職業に興味を持ったきっかけ」「仕事内容」「将来なりたい姿」をさらに深掘りしてみましょう。

具体性に乏しい

志望動機の内容が漠然としていると、せっかくの熱意が伝わらず、説得力に欠けるものになってしまいます。

志望動機の具体性が乏しいと、担当者は「本当にやりたいのかな?」「通い始めてみて、やっぱり違ったということにならないかな?」と不安に感じてしまうでしょう。

説明に具体性をプラスするには、次の点を意識してみましょう。

  • 実体験のエピソードを伝える
  • 具体的な数字を盛り込む
  • スキルを仕事のどのような場面で活かせるかを語る

希望する仕事の業務内容をイメージできない方は、職業や職種ごとのインタビュー記事、志望動機対策を調べてみるのもおすすめです。

職業訓練校のことを理解していない

職業訓練校の選考では、職業訓練校のコース内容や特色を理解していないと、「このコースに合っていないのでは?」「他の訓練校でもよいのでは?」とマイナスの印象を持たれてしまいます。

他校とのカリキュラムの内容の違いや、その訓練校が独自に行っている内容を把握し、その学校でしかできない独自の魅力を伝えましょう。

訓練校のことがよく分からない場合は、実際に見学や説明会に足を運ぶことをおすすめします。

次の記事では、職業訓練のメリット・デメリットを紹介していますので、参考にしてみてくださいね。

参考記事:職業訓練のメリットとデメリット | ハローワークのハロートレーニング

文章力、説明力が低い

職業訓練の志望動機では、自分の考えを言葉で伝える力が不足していると、内容が伝わりにくくなってしまいます。

また、講師やクラスメイトとのコミュニケーションに支障が出たり、学習に遅れが出てしまうのではと懸念されてしまうこともあるでしょう。

しかし、文章力や説明力に苦手意識を持っている人がいきなり改善するのは難しいものです。

職業訓練校の志望動機を書く時や面接に臨む時は、次のようなポイントを意識するとよいでしょう。

  • 書いたり話したりする前に、自分の考えや希望を紙に書き出して整理する
  • 説明する時は、結論から始めて、理由や例を順番に話す
  • 他の人に、書いた文章を読んでもらったり、模擬面接をしてもらったりする

職業訓練校の選考では、事前準備が何より大切です!

面接官経験者が語る | 面接時にプラス評価するポイント

職業訓練校の選考では、面接試験が最も重要視されます。

ここでは、面接官経験者の目線から、面接時にプラスになるポイントを紹介します。

  • コースの内容を理解している
  • 就職の意思や時期が明確
  • ツールの使用や一般的なマナーに問題がない

コースの内容を理解している

面接では、希望するコースで学ぶ内容を理解しているかが問われます。

面接試験では、次のような質問をされることがあります。

  • このコースでは、どのような部分に興味を持ちましたか?
  • このコースでは、専門知識以外にどのようなスキルが学べると思いますか?
  • 前職であれば、このコースで学べるスキルをどのような場面で活かせたと思いますか?

事前にカリキュラム表の専門用語や内容を調べ、「どのようなことを、何のために学ぶのか」を理解しておきましょう。

説明する時は、実体験のエピソードや、学んだスキルを活かせる場面などを、相手の頭の中に映像が浮かぶようなイメージで、具体的に説明できるとプラスになりやすくなります。

▼NG回答例

  • 希望する職種やコースの内容に勘違いがある
  • カリキュラムの中に、よくわからない言葉がある
  • 具体的なエピソードなどがなく、説得力が乏しい

就職の意思や時期が明確

面接では、就職の意思や時期を深掘りする質問をされます。

面接試験では、次のような質問をされることがあるので、事前に考えておきましょう。

  • 近い将来、どのような働き方がしたいですか?(具体的な労働時間、日数など)
  • 雇用形態の希望はありますか?(正社員など)
  • 具体的に、いつ頃の就職を目指していますか?(訓練中の就職も可)

訓練校としては、卒業生にはできるだけ早く就職してもらいたいと思っています。

就職の熱意をアピールするためには、「卒業後すぐにでも就職したい」「職業訓練校への通学と並行して就職活動も進めたい」と話すことで、より高ポイントになります。

▼NG回答例

  • 就職の意思がない
  • 修了後は即フリーランス希望
  • 雇用形態の希望や理想を考えていない
  • 就職を急いでいない
  • 就職時期を具体的に考えていない

ツールの使用や一般的なマナーに問題がない

職業訓練校の面接試験では、ツールの使用やマナーについても確認しています。

パソコンを使用するコースでは、受講期間中に新しいソフトやツールをダウンロードすることがあります。

ツールに関する質問は、前職で使用していたことや、経験がない場合は「調べながらできそう」とポジティブに答えられるとよいですね。

▼ツールの使用に関する質問

  • 職業訓練には、問題なく通えそうですか?
  • 日常的にパソコンを使用していますか?
  • 新しいソフトなど、初めてのツールを扱うことに抵抗はないですか?

マナーについては、基本的な受け答えができていれば問題ありません。

できるだけリラックスをして、面接官に「話しやすそうな人だな」というイメージを持ってもらえると好印象です。

面接では、次の点を確認しておきましょう。

▼気を付けたいマナー

  • 面接を受けるうえでのマナー(清潔感のある身なり)
  • レスポンス(笑顔、あいづち)
  • 質問内容への適切な回答
  • 事前準備(オンライン面接の場合はビデオ通話の動作確認、画面オンなど)

文章を書くときのポイント

いざ志望動機を書く時に、「何から書いたら良いのかわからない」と手が止まってしまう方も多いのではないでしょうか。

ここでは、伝わりやすい文章を書くためのポイントを紹介します。

志望動機を書く時はもちろん、面接で話す時にも使えるテクニックなので、ぜひ参考にしてみてくださいね!

結論ファースト

文章の冒頭は、結論から書き始めると、分かりやすい文章になります。

自分の伝えたいことを、ピンポイントで的確に伝えられるためです。

職業訓練校の志望動機の場合は、次のような文章から書き始めるとよいでしょう。

  • 私は、○○職に就きたいと考えています。
  • 私は、○○の仕事を目指しています。
  • 私は、○○として働く目標を持っています。

PREP法

PREP法は、話の内容を分かりやすく伝えるための文章の組み立て方です。

結論に続いて、理由や具体例を順番に示すことで、話に説得力を持たせることができます。

  1. Point(結論)
  2. Reason(理由)
  3. Example(具体例)
  4. Point(結論)

ここで、PREP法を職業訓練校の志望動機に当てはめてみましょう。

私は○○を目指しています。(結論)
なぜなら、~だからです。(理由)
前職では、○○なことがありました。(具体例)
よって、□□を実現できる○○を希望しています。(結論)

普段、漠然と文章を書いてしまいがちな方は、ぜひ活用してみてください。

第三者にチェックしてもらう

文章を書くことや、面接で話すことに苦手意識を持っている方は、第三者にチェックしてもらうことをおすすめします。

身近な家族や友人はもちろん、ハローワークの職員にも見てもらうとよいでしょう。

自分の頭の中ではわかっていても、相手から見ると伝わっていないこともあります。

自分では気付かなかった、意外なポイントのアドバイスをもらえるはずですよ。

さいごに

職業訓練の志望動機を書く時のポイントを紹介してきました。

職業訓練の選考で受かりやすい志望動機を作成するには、以下の4点を意識してみましょう。

  • 志望動機を具体的に伝えられている
  • 今後の進路や早期就職の意思が明確である
  • 職業訓練校で学ぶ内容を理解している
  • 文章自体が分かりやすい

職業訓練校の書類選考や面接試験では、志望動機が重要視されますが、受講の必要性や、就職への熱意をアピールすることで、合格の可能性をぐんとアップさせることができます。

前職の経験や、次に目指す職業の仕事内容を深掘りしながら、より説得力のある志望理由を考えましょう!

また、ワークキャリアでも、ハローワークの認定を受けた、オンライン完結型のeラーニングコースを開講しています。

Webデザイナーや事務職の仕事に興味がある方は、ぜひチェックしてみてくださいね!

eラーニング職業訓練ジョブトレが受けられるかの診断テストバナー
一覧へ戻る

現役メンターによる個別カウンセリング実施中!

どんなキャリアが自分に向いているか不安な方へ。
これからのキャリアや働き方について相談できるカウンセリングを実施中。
「今すぐ受講できない」 「まずは話を聞いてみたい」方も申込可能です!

まずは相談したい話を聞いてみたい方は 個別カウンセリングを申し込む
お申し込み後、担当者から日程についてご連絡させていただきます。
TOPに戻る