職業訓練(ハロートレーニング)の書類選考や面接試験で、「志望動機欄の書き方や伝え方がわからない」「就職活動や面接の経験がないので不安」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
職業訓練校の選考では、志望動機の内容が合格・不合格に直結します。
事前にしっかりと準備をして、担当者に就職や受講の意欲を伝えることができれば、無事に合格する可能性が高まるでしょう。
この記事では、面接官経験者の目線から、職業訓練校の選考で志望動機を作成する時のポイントを紹介します。
受講申込書を書く時に役立つ具体的な例文や、面接官に自分の考えや想いが伝わりやすくなるコツも紹介していますので、ぜひご覧くださいね!
ワークキャリアではハローワーク認定の職業訓練校として、以下の講座を開催しています。
eラーニングなので自宅で受講が可能、職業訓練校なので受講も無料です。
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目次
職業訓練校の選考で志望動機が大事な理由は、次の3つです。
職業訓練校には選考試験があり、必ずしもすべての人が希望のコースを受講できるとは限りません。
受講希望者が多いコースでは、5倍(5人に1人が合格)以上の倍率になるケースもあります。
万が一選考に落ちてしまうと、次の開講を待って受け直さなければなりません。
また、その分の失業期間が延びると、訓練期間中の生活費がやりくりできなくなったり、その後の就職活動に影響する恐れがあります。
職業訓練校に合格する可能性を高めるためには、しっかりと対策を練って、担当者に伝わる志望動機を書く必要があるのです。
文章を書くことや、面接で話すことに慣れていない方も、適切な対策をすれば合格できるので、安心してくださいね!
職業訓練校の選考で志望動機を聞かれるタイミングは、次の2回です。
書類選考では、受講申込書(願書)の志望動機欄に記入します。
面接試験では、面接官に直接志望動機を聞かれます。
面接では、より突っ込んだ内容の質問をされるので、あらかじめ志望動機を深掘りしておきましょう。
書類では文章で、面接では言葉で、担当者に志望動機を明確に伝えられるとよいですね。
職業訓練校に合格しやすい人に共通する特徴は、次の3つです。
どのような人が受かりやすいのか、具体的に見ていきましょう。
職業訓練校の選考では、ズバリ「就職できそうか」が合否を決めるポイントになります。
職業訓練校は、受講生が就職するための機関です。
具体的には、以下のようなポイントを明確にしておくと良いでしょう。
「就職できそう」と言っても現段階のスキルではなくて、就職の意思があり主体的かどうかが大事です◎
職業訓練の志望動機では、担当者に就職への熱意や意欲が伝わると合格しやすくなります。
求職者支援制度は雇用保険料を財源として国が運営しています。
また、職業訓練の対象者は「就職の意思がある人」としているため、就職する気がない人は、そもそも訓練の対象者として扱われません。
選考では、知識やスキルを習得するだけでなく、「学んだことを仕事にどう活かせるか」を話せると好印象に映りやすいでしょう。
書類選考や面接試験で就職意欲をアピールするには、次のポイントを意識してみましょう。
職業訓練校の面接では、「毎日訓練校に通えるか」を確認されます。
多くの職業訓練校では、土日以外の平日の9時~16時頃まで、毎日授業があります。
さらに、総学習時間の8割以上に出席をしないと、未修了として扱われてしまいます。
頻繁に休むと授業についていけなくなったり、必要出席率に満たず途中退学となってしまうケースもあります。
受講生も訓練校も望まない結果になるのを避ける為、しっかり通える方が選考に通りやすいです。
面接では、次のポイントを押さえながら話せるとよいですね。
職業訓練校の選考で選外になりやすい人の特徴は、次の3つです。
どのような場合に、担当者に良くない印象を与えてしまうのか、具体的に説明します。
面接試験では、希望するコースで学ぶ内容や、目指せる職種を理解していないと、不合格になりやすいでしょう。
コースの内容を把握していないと、自分自身が「受けてみたら、求めていたものと違っていた」「何に役立つのかわからず、勉強するのがただただ苦しい」とミスマッチを起こしてしまう恐れがあります。
職業訓練校では、希望者がコースの内容を理解しているか確認することで、「学んだことを仕事で活かしてほしい」「本当に必要としている人に受講してほしい」と考えています。
面接の前には、次のような対策を行いましょう。
わからない時は、インターネットで調べたり、職業訓練校に質問することで解決できます。
職業訓練校の選考では、給付金目当てと判断されてしまうと、不合格になってしまいます。
万が一、給付金目当ての受講を考えているなら、拘束時間やカリキュラムのハードさの観点から、職業訓練校はコスパがよいとはいえません。
職業訓練校は、就職を目指す人をサポートするための制度です。
面接試験で、担当者に次のような印象を与えると、「給付金目当てでは?」と誤解されてしまうことがあります。
志望動機や卒業後の進路を具体的に深掘りしておくことで、学習や就職への意欲を示すことができるでしょう。
職業訓練の給付金については以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:職業訓練の給付金がもらえる資格と条件 | 審査に落ちるパターンとは
職業訓練校の面接では、周囲と問題なくコミュニケーションがとれる力も確認されます。
職業訓練校には、さまざまな年齢や経歴の人が通っています。
面接では、「他の受講生や講師・面接官と問題なく意思疎通ができる方かどうか?」という点をみられています。
しかし、コミュニケーション能力をアピールするために、無理に明るいキャラクターを演じたり、面接官を怖がりすぎたりする必要はありません。
面接試験に臨む時は、次のポイントを意識してみてくださいね。
面接では、相手に「話しやすい人だな」という印象を与えられるとベストです。
ここでは、職業訓練の志望動機の具体的な例文を紹介します。
まずは、良い例文を見ていきましょう。
▼事務コースの志望動機の例文
私は、事務職に就きたいと考えています。
事務の仕事に興味を持ったきっかけは、前職の販売職です。
シフト管理や売上管理などのサポート業務にやりがいを感じており、さらにさまざまな業務を身に付けて、チームに貢献しながら働きたいと考えるようになりました。
退職と同時に求職活動を始めましたが、未経験のため、なかなか採用に至らず、パソコンや会計管理などの実践的なスキルが必要であると痛感しています。
職業訓練では、知識とスキルを身に付けながら就職活動を行い、1日も早く就職したいと考えております。
上の志望動機では、前職の経験を具体的に挙げながら、事務職に興味を持ったきっかけを分かりやすく説明できています。
また、「求職活動が難航し、実践的なスキルが必要」「1日も早く就職したい」といった言葉で、職業訓練の必要性や就職への意欲をアピールできているところがよいですね。
▼Webデザインコースの志望動機の例文
私は、Webデザインを活かした仕事に就きたいと考えています。
前職の広報部門でWebサイトの作成やWeb広告に携わる中で、ターゲット層に寄り添ったサイトのデザインや使いやすさが売上に直結する点に興味を持ち、さらに深く学びたいと思うようになりました。
また、前職の事務経験と、新たに学ぶWebデザインの実践的なスキルを掛け合わせることで、就職活動でも「就職できる職業の幅が広がるのでは」と考えています。
入校後は、訓練中から就職活動の準備を始め、修了後1ヵ月以内の就職を目指します。
上の志望動機では、前職の経験から興味を持ったと具体的な仕事内容を挙げています。
また、経験と新たなスキルを掛け合わせることで職の幅が広がるという点で、「就職できそう」という印象を伝えられていますね。
▼介護コースの志望動機の例
私は、介護士として働く目標を持っています。
介護の仕事に興味を持ったきっかけは、父の介護です。
仕事と介護の両立に悩んでいた時に、デイサービスで出会った介護士さんの言葉にホッとさせられ、「私も相手の心を軽くさせられる人になりたい」という気持ちが芽生えました。
貴校の、介護士としての専門知識はもちろん、コミュニケーションの授業に重点をおいているところに魅力を感じました。
訓練中は、スキルとともにホスピタリティを学び、介護施設に就職して「ご利用者様やご家族様に安心していただける介護士」を目指します。
上の例文では、具体的なエピソードを挙げながら、介護士になりたい理由を明確に伝えられています。
応募先の訓練校の特色や、「どのような介護士になりたいか」というビジョンを語っているのもプラスになりやすいポイントです。
続いて、好印象を与える志望動機の特徴を1つずつ確認していきましょう。
志望動機では、「あなたが、なぜその仕事に就きたいのか」を具体的に伝えましょう。
特に、目指している職業が未経験だったり、前職と大きく異なったりする場合は、興味を持ったきっかけのエピソードを書けるとよいでしょう。
次のようなポイントを盛り込むと、より具体的に伝わりやすくなります。
選考担当者に「この人に受講してもらいたいな」「この人をサポートしてあげたいな」と思ってもらえる志望動機になるとベストですね。
志望動機で就職意欲をアピールするには、「今後の進路を明確に伝えること」が大切です。
次のようなポイントを深掘りすると、説得力が増すでしょう。
未経験の職場をイメージするのは難しいため、目指す職業の求人情報をチェックするとよいでしょう。
職業訓練の受講を考えている方は、希望するコースで学ぶ内容や、どのような生活になるのかをイメージしておきましょう。
職業訓練校の情報をリサーチする時は、Webサイトやパンフレットを読むだけでなく、訓練校の見学会や説明会に参加することをおすすめします。
実際に訓練校に足を運んでみると、志望動機が書きやすくなったり、学校によっては説明会や見学の参加履歴がアピールになる場合もあります。
特に、受講希望者の倍率が高いコースでは、見学や説明会に行くことで、他の応募者との差を付けられるでしょう。
分かりやすい文章が書けると、選考担当の職員にあなたの想いが伝わりやすくなるほか、きちんと学習できる人という印象を与えられます。
文章は、ただ漠然と書いてしまうと、伝えたいことが十分に伝わらなかったり、相手に内容を理解してもらえないことがあります。
志望動機を書く時は、次のような流れで書き進めていくと、説得力のある内容になるでしょう。
書き終わったら、必ず読み返して、次のポイントをチェックしておきましょう。
できあがった志望動機を、ハローワークの職員や家族、友人に読んでもらうのもおすすめです。
続いて、職業訓練の志望動機で、マイナスの印象を持たれてしまう例を紹介します。
はじめに、悪い例文とNGポイントを紹介します。
▼保育士コースの志望動機のNG例文
私は、子どもが好きで、保育士の仕事に興味を持っています。
職業訓練を受講すれば、保育士の資格を取得できると聞いたので、受講を希望しています。
上の例文のNGポイントは、「文章が短すぎる」「内容の具体性に乏しい」ことが挙げられます。
改善するには、保育士の仕事に興味を持ったきっかけのエピソードや、今後のキャリアプラン、どのような保育士になりたいかなどを盛り込むと、熱意や就職意欲をアピールできる志望動機になるでしょう。
▼コースを問わず、志望動機のNG例文
家族に職業訓練を勧められ、就職に有利になりそうなので受講したいと思っています。
今後の就職についてはまだ考えているところですが、職業訓練でスキルを身に付けて、いつか就職できればいいなと考えています。
上の例文のNGポイントは、「主体性がない」「就職意欲が低い」「具体性に乏しい」「職業訓練校のことを理解していない」ことが挙げられます。
「人に勧められたから」という志望理由は、主体性がないと判断されます。
また、「なぜ受講したいのかがわからない」「就職時期を急いでいない」と判断されると、不合格になりやすいでしょう。
改善するなら、志望動機を明確にし、なぜ受講したいのか、将来どのような仕事に就きたいのかを盛り込んだうえで、早期就職したい旨を加えるとよいでしょう。
続いて、職業訓練の志望動機でマイナスの印象を与えやすいポイントを具体的に説明します。
内容を簡潔にまとめることは大切ですが、志望動機のボリュームが2~3行程度と少なすぎると、受講への熱意や意欲が十分に伝わらない内容になってしまいます。
職業訓練校の選考では、志望動機の記入欄は、自己PRをできる貴重なチャンスです。
受講したい気持ちがあっても、担当者に想いが伝わらないと不合格になりやすくなります。
次のポイントを意識して、職業訓練が必要な理由と熱意が伝わる文章を書きましょう。
書くことが思いつかない時は、「その職業に興味を持ったきっかけ」「仕事内容」「将来なりたい姿」をさらに深掘りしてみましょう。
志望動機の内容が漠然としていると、せっかくの熱意が伝わらず、説得力に欠けるものになってしまいます。
志望動機の具体性が乏しいと、担当者は「本当にやりたいのかな?」「通い始めてみて、やっぱり違ったということにならないかな?」と不安に感じてしまうでしょう。
説明に具体性をプラスするには、次の点を意識してみましょう。
希望する仕事の業務内容をイメージできない方は、職業や職種ごとのインタビュー記事、志望動機対策を調べてみるのもおすすめです。
職業訓練校の選考では、職業訓練校のコース内容や特色を理解していないと、「このコースに合っていないのでは?」「他の訓練校でもよいのでは?」とマイナスの印象を持たれてしまいます。
他校とのカリキュラムの内容の違いや、その訓練校が独自に行っている内容を把握し、その学校でしかできない独自の魅力を伝えましょう。
訓練校のことがよく分からない場合は、実際に見学や説明会に足を運ぶことをおすすめします。
次の記事では、職業訓練のメリット・デメリットを紹介していますので、参考にしてみてくださいね。
参考記事:職業訓練のメリットとデメリット | ハローワークのハロートレーニング
職業訓練の志望動機では、自分の考えを言葉で伝える力が不足していると、内容が伝わりにくくなってしまいます。
また、講師やクラスメイトとのコミュニケーションに支障が出たり、学習に遅れが出てしまうのではと懸念されてしまうこともあるでしょう。
しかし、文章力や説明力に苦手意識を持っている人がいきなり改善するのは難しいものです。
職業訓練校の志望動機を書く時や面接に臨む時は、次のようなポイントを意識するとよいでしょう。
職業訓練校の選考では、事前準備が何より大切です!
職業訓練校の選考では、面接試験が最も重要視されます。
ここでは、面接官経験者の目線から、面接時にプラスになるポイントを紹介します。
面接では、希望するコースで学ぶ内容を理解しているかが問われます。
面接試験では、次のような質問をされることがあります。
事前にカリキュラム表の専門用語や内容を調べ、「どのようなことを、何のために学ぶのか」を理解しておきましょう。
説明する時は、実体験のエピソードや、学んだスキルを活かせる場面などを、相手の頭の中に映像が浮かぶようなイメージで、具体的に説明できるとプラスになりやすくなります。
▼NG回答例
面接では、就職の意思や時期を深掘りする質問をされます。
面接試験では、次のような質問をされることがあるので、事前に考えておきましょう。
訓練校としては、卒業生にはできるだけ早く就職してもらいたいと思っています。
就職の熱意をアピールするためには、「卒業後すぐにでも就職したい」「職業訓練校への通学と並行して就職活動も進めたい」と話すことで、より高ポイントになります。
▼NG回答例
職業訓練校の面接試験では、ツールの使用やマナーについても確認しています。
パソコンを使用するコースでは、受講期間中に新しいソフトやツールをダウンロードすることがあります。
ツールに関する質問は、前職で使用していたことや、経験がない場合は「調べながらできそう」とポジティブに答えられるとよいですね。
▼ツールの使用に関する質問
マナーについては、基本的な受け答えができていれば問題ありません。
できるだけリラックスをして、面接官に「話しやすそうな人だな」というイメージを持ってもらえると好印象です。
面接では、次の点を確認しておきましょう。
▼気を付けたいマナー
いざ志望動機を書く時に、「何から書いたら良いのかわからない」と手が止まってしまう方も多いのではないでしょうか。
ここでは、伝わりやすい文章を書くためのポイントを紹介します。
志望動機を書く時はもちろん、面接で話す時にも使えるテクニックなので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
文章の冒頭は、結論から書き始めると、分かりやすい文章になります。
自分の伝えたいことを、ピンポイントで的確に伝えられるためです。
職業訓練校の志望動機の場合は、次のような文章から書き始めるとよいでしょう。
PREP法は、話の内容を分かりやすく伝えるための文章の組み立て方です。
結論に続いて、理由や具体例を順番に示すことで、話に説得力を持たせることができます。
ここで、PREP法を職業訓練校の志望動機に当てはめてみましょう。
私は○○を目指しています。(結論)
なぜなら、~だからです。(理由)
前職では、○○なことがありました。(具体例)
よって、□□を実現できる○○を希望しています。(結論)
普段、漠然と文章を書いてしまいがちな方は、ぜひ活用してみてください。
文章を書くことや、面接で話すことに苦手意識を持っている方は、第三者にチェックしてもらうことをおすすめします。
身近な家族や友人はもちろん、ハローワークの職員にも見てもらうとよいでしょう。
自分の頭の中ではわかっていても、相手から見ると伝わっていないこともあります。
自分では気付かなかった、意外なポイントのアドバイスをもらえるはずですよ。
職業訓練の志望動機を書く時のポイントを紹介してきました。
職業訓練の選考で受かりやすい志望動機を作成するには、以下の4点を意識してみましょう。
職業訓練校の書類選考や面接試験では、志望動機が重要視されますが、受講の必要性や、就職への熱意をアピールすることで、合格の可能性をぐんとアップさせることができます。
前職の経験や、次に目指す職業の仕事内容を深掘りしながら、より説得力のある志望理由を考えましょう!
また、ワークキャリアでも、ハローワークの認定を受けた、オンライン完結型のeラーニングコースを開講しています。
Webデザイナーや事務職の仕事に興味がある方は、ぜひチェックしてみてくださいね!
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