職業訓練は他県(遠方)からの受講も可能 | 条件と気をつけたいこと

お役立ちコラム 2023.05.18
職業訓練他県アイキャッチ

「職業訓練を受けてみたいけれど、家から遠くて通えない」「住んでいる都道府県内に興味のあるコースがない」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

また、受講期間中に、地元や移住先への引っ越しを予定している方もいるかもしれませんね。

公的職業訓練(ハロートレーニング)は、現在住んでいる都道府県のほか、他県で実施しているコースにも応募可能です。

この記事では、県外の職業訓練校に申し込みを行う時の注意点や、自宅から受講できるeラーニングコースについて紹介します。

eラーニングコース卒業生のインタビューも掲載していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!

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職業訓練は他県(遠方)のものに申し込んでも良いのか?→OK

職業訓練は、県外や遠方で開講されているコースに申し込んでもOKです。

近隣県の職業訓練校の方が自宅から通いやすい場合はもちろん、他県に受けてみたいコースがある場合も、都道府県をまたいでの申し込みが可能です。

ただし、職業訓練校を選ぶ時は、「現実的に通学できるか」を慎重に確認しましょう。

職業訓練校は、基本的に土日以外の平日毎日9時~16時頃まで授業を行うコースが多いため、通学時間を考慮する必要があります。

交通費の面でも、受講中に支給される金額は月額42,500円までと定められており、超えた分は実費になります。

また、職業訓練校に通うために居住地以外への滞在が必要な場合は「寄宿手当」、転居が必要な場合は「移転費」が支給される可能性があります。

職業訓練校までの具体的な交通手段や通学時間、居住地以外への滞在や転居の必要性を調べたうえで、「無理なく通えるか」をシミュレーションしてみるとよいでしょう。

関連記事:職業訓練校の選び方|3つの観点から見るのがおすすめ◎

他県の職業訓練校に申し込む場合に気をつけたいこと

続いて、他県の職業訓練校のコースに申し込む時に気を付けたいポイントを紹介します。

  • 他県に申し込む理由を説明する
  • 就職意欲を見せる
  • 他県からでも通えることを説明する

他県の職業訓練校に申し込む時は、担当者に納得してもらえる理由が必要です。

他県に申し込む理由を説明する

他県の職業訓練に申し込む時は、ハローワークや職業訓練校の担当者に理由を説明しましょう。

県外のコースへの応募自体は可能ですが、地域や訓練校によっては具体的な志望理由を求められることがあります。

担当者に伝える場面では、「どうしてもこの学校で○○を学びたい」「目指している仕事の○○のために必要」と前向きな姿勢をアピールするとよいでしょう。

  • 希望する職業訓練校でしか学べないコースがある
  • 希望する職業訓練校独自の授業やサポートがある
  • その都道府県の近くに引っ越す予定がある

就職意欲を見せる

県内、県外問わず、職業訓練校の選考試験では、就職したい意欲や熱意をアピールしましょう。

職業訓練校は、働く意思のある人に、仕事に必要な知識とスキルを身に付けてもらうための学校です。

選考試験では、「1日も早く働きたい」「〇〇の仕事に就いて△△をしたい」と具体的な就職意欲を伝える必要があります。

次の記事では、受講申込書や面接での就職意欲の伝え方を詳しく紹介しているので、参考にしてみてくださいね。

関連記事:職業訓練の志望動機のポイント | 良い例・悪い例

他県からでも通えることを説明する

他県の職業訓練校への通学を考えている方は、ハローワークの担当者や選考担当者に「現実的に通えること」を伝えましょう。

通学時間が長くなると、受講期間の途中で通えなくなってしまう可能性があり、担当者も不安になりがちです。

応募時には、通学にかかる時間や交通手段を調べ、具体的に説明できると、担当者も納得しやすくなります。

さらに、「通学時間も、電車やバスの中で勉強をしたい」「就職に向けて、規則正しい生活リズムを身に付けるためのトレーニングと考えている」と補足すると好印象です。

通いにくい場合はeラーニングコースがおすすめ

職業訓練校から遠方に住んでいる方や、家庭の事情などで通学が難しい方は、自宅からインターネットを使って学べるeラーニングコースを受講する方法もあります。

eラーニングとは、自宅や好きな場所にいながらパソコンなどのデジタル機器を使って行う学習方法です。

はじめに、eラーニングのメリットとデメリット、コースの一覧を紹介します。

eラーニングのメリット

eラーニングのメリットには、次のようなものがあります。

  • 自宅にいながら受講できる
  • 自分のペースで学習できる
  • 何度も復習できる
  • 講師による差が出にくい

eラーニングのコースでは、インターネット環境があれば、自宅にいながらオンライン授業や面談を受けられます。

そのため、職業訓練校から離れた場所に住んでいる方も、通学時間をかけずに受講可能です。

また、動画教材や録画再生が利用できるコースであれば、育児や介護などでまとまった時間がとれない方も、スキマ時間を活用しながら自分のペースで学習しやすいでしょう。

eラーニングのデメリット

続いて、eラーニングのデメリットを紹介します。

  • モチベーションの維持が必要
  • 講師や他の受講生とのつながりが生まれにくい
  • 実技を学びにくい
  • インターネット環境に左右されやすい

eラーニングは、通学を伴わない分、自分自身でモチベーションを管理する必要があります。

講師や受講生とかかわる機会がないと、一人で勉強している感覚になり、時には心が折れそうになることもあるかもしれません。

職業訓練校によっては、定期的な対面授業やグループワークを取り入れ、講師や受講生同士のコミュニケーションをはかっているところもあります。

職業訓練校やコースを選ぶ時は、授業の形式もチェックするとよいでしょう。

eラーニングコース一覧

続いて、職業訓練校で実際に募集を行っているeラーニングコースを紹介します。(2023年5月8日現在)

  • Java・Pythonプログラミング科
  • Webデザイナー養成科
  • Webサイト制作・マーケティング科
  • PCスキルアップ科
  • 広報担当者養成科
  • 事務担当者養成科
  • キャリアカウンセラー養成科
  • 医療事務・医師事務作業補助者養成科
  • 簿記ビジネスコース科
  • ファイナンシャルプランナー科
  • エステティシャン養成科
  • 宅地建物取引士養成科

※正式には科名の末に「(eラーニング)」と付きますが、視認性向上のため省略しています。

参考:ハローワークインターネットサービス – 職業訓練検索・一覧

eラーニングのコースには、Web系のスキルを得られるコースや、資格取得を目指すコースなど、さまざまジャンルのものがあります。

気になるコースがあれば、ハローワークのWebサイトや窓口で確認してみましょう。

ワークキャリアが運営するeラーニングコースジョブトレの紹介

ワークキャリアでは、全国初のeラーニングの職業訓練校として「ジョブトレ」を運営しています。

ここでは、学べるコースや受講生の声を紹介していますので、ぜひご覧ください。

ジョブトレのコース紹介

ジョブトレでは、Web系のスキルを学べる3つのコースを用意してます。

  • Webデザイナー養成科
  • 広報担当者養成科
  • 事務担当者養成科

目指せるキャリアや、具体的な学習内容を見ていきましょう!

Webデザイナー養成科

Webデザイナー養成科アイキャッチ

Webデザイナーとは、Webサイトのデザインの考案から制作を担う仕事です。

インターネットが必要不可欠な現代では、あらゆるビジネスで、ユーザーにとって使いやすいデザインや、メッセージを瞬間的に伝えられるデザインが求められています。

Webデザイナー養成科では、デザインの基礎から応用、Webサイトの作り方などを実践を通して身に付け、実務で使えるスキルの習得を目指します。

▼目指せるキャリアの例

  • 企業内Webデザイナー
  • 広告代理店のディレクター
  • 広報・マーケティング業務
  • 事務職など

▼主な学習内容

  • ノーコードによるサイト制作実習
  • Web素材制作実習
  • サイトデザイン基礎実習・応用実習
  • コーディング基礎実習・応用実習
  • Webサイト運用実習
  • 現役Webデザイナーによるキャリア座談会など

広報担当者養成科

広報担当者養成科アイキャッチ

広報担当者は、PR広告やマーケティングなどを通して、企業と社会をつなぐ仕事です。

広報担当者には、顧客のニーズを正確に読み取り、状況に応じて適切なコミュニケーションを行う対応力が求められます。

広報担当者養成科では、広報の役割や、広告の制作から運用を実習を通して学びながら、実際に現場で動けるスキルの習得を目指します。

▼目指せるキャリアの例

  • 広告運用
  • マーケティング業務
  • 社内・社外広報
  • 事務職など

▼主な学習内容

  • 社外広報実習
  • 社内広報実習
  • 文章作成実習
  • 制作実習(サイト制作、デザイン、画像編集、動画編集)
  • サイト運用実習
  • 広告運用実習
  • 広報にかかわるキャリア座談会など

事務担当者養成科

事務担当者養成科アイキャッチ

事務担当者は、社内のサポート業務を担う仕事です。

事務職には、一般事務や営業事務、経理担当、総務担当などのさまざまな種類があり、近年ではWebサイト制作やSNS運用などのデジタルスキルを扱えるDX人材が求められています。

事務担当者養成科では、業務に必要なツールの使い方から、労務や経理の知識、Webスキルなどを幅広く学び、自分に合った事務の仕事を見つけることを目指します。

▼目指せる職種

  • 一般事務
  • 営業事務
  • 経理担当者
  • 総務担当者
  • 受付
  • 秘書
  • ITアシスタントなど

▼主な学習内容

  • ビジネスマナーとコミュニケーション
  • 労務概論・実習
  • 経理概論・実習
  • 業務効率化・DX支援の基礎
  • 事務ツール演習
  • 表計算演習(Excel、Googleスプレッドシートなど)
  • ノーコードサイト制作
  • サイト運用・SNS運用
  • 自分に合った“事務の仕事”と“働き方”の選び方など

こんな人におすすめ

ジョブトレは、次のような方におすすめです。

  • Web系のスキルは未経験だが、興味がある
  • 実務で役に立つスキルを習得したい
  • 子育てや介護と両立しながら学びたい
  • 講師や受講生とのつながりを持ちたい

ジョブトレでは、初めてWeb系のスキルを学ぶ方も、基礎的な内容から無理なく学ぶことができます。

子育てや介護と両立している受講生も多く、自宅でスキマ時間を利用しながら受講可能です。

また、週1回の対面授業やグループワーク、月1回のキャリア面談を実施しているので、学習のモチベーションを保ちやすいでしょう。

受講生の声

続いて、ジョブトレのeラーニングコースを卒業された方のインタビューを紹介します。

具体的な学習ペースや、対面授業の雰囲気をイメージできる内容になっていますので、参考にしてみてくださいね!

広報担当者養成科卒業生 H.Nさん

Webスキルを学びたいとは思いつつも通学はハードルが高く、色々と調べていたときにeラーニングの職業訓練の存在を知りました。

毎週リアルタイムで参加していた「対面指導」で、他の受講生たちと交流する時間があったのが良かったです。
1週間個人で取り組んだことを話して、それに対するフィードバックをもらうのを早いテンポで実施できたので、効果的にスキルを吸収できる要因だったと思いますね。

それに、すごく楽しかったです!
グループメンバーと一緒に勉強を頑張っている感覚になれて、メンバーのみなさんとも仲良くなれました。

(ジョブトレで学んだことは)就職先の仕事と個人の仕事の両方で活かされています!
就職先はアパレルブランドのネット事業部なので、まさにWeb系のスキルが役立ちますね。

「何か新しいことをしたいけど、通えない」とか、とにかく「何かしたいな」と思っている人におすすめしたいです。

「もう一回受けたいくらい受けてよかった!」ジョブトレ広報担当者養成科〜卒業生インタビュー(主婦H.Nさん)〜|ジョブトレ(eラーニング型職業訓練校)|note

WEBデザイナー養成科卒業生 S.Yさん

もともとWebデザインには興味があり、いつか自分でホームページを作ってみたいなと思っていたんです。

私の場合は週20時間未満の仕事と並行して訓練を受けたので、スキマ時間を見つけながら自分のペースで学習が進められて助かりました。
動画教材をある程度自分のペースで視聴していくスタイルなので、他の活動と両立しやすいのが良かったですね。

印象に残っているのは、実際にWeb系の業界で働いている人のリアルな話が聞けたことです。
キャリアコンサルタントの方と個別で話せる機会もあって、就職に関する個人的な相談をすることもできました。

子育て中のママさんなど、なかなか家を空けられない人におすすめだと思いますね。
グループ指導のときにオンラインミーティングにお子さんの声が入ったり、画面に映ってしまったりしても、全然温かく対応してくださる雰囲気だったので。

私のように都市部から遠い地域に住んでいる人にもおすすめだと思います。

【ジョブトレ卒業生インタビュー】Webデザイナー養成科|S.Yさん(40代女性)|ジョブトレ(eラーニング型職業訓練校)|note

ジョブトレは、講師やキャリアコンサルタントの方に直接質問しやすい雰囲気や、受講生同士の交流もあるので、やる気アップにつながりますね。

よくある質問

受講中に他県へ引っ越す場合、どうしたらいい?

受講中に他の都道府県に引っ越す場合は、次のような対応が考えられます。

  • 元の場所へ通い続ける
  • 退校手続きをする
  • 引っ越し先の職業訓練校へ通う

家族の転勤や結婚に伴う転居など、引っ越しの予定が決まっている場合は、先にハローワークの窓口で相談することをおすすめします。

また、次の記事では在職中に職業訓練に応募できる条件を紹介していますので、ぜひご覧ください。

関連記事:在職中でも職業訓練の応募は可 | 申込条件と在職者訓練について

職業訓練を受けるために引っ越す場合、費用は出してもらえる?

職業訓練校に通うために、居住地以外への滞在が必要な場合は「寄宿手当」、転居が必要な場合は「移転費」が支給される可能性があります。

主な条件は次の通りです。

  • 雇用保険の受給資格者の方
  • 雇用保険の待期期間が経過した後に就職する方、または公共職業訓練等を受ける方
  • ハローワークが紹介した職業に就くため、または公共職業訓練等を受けるために住所・居所を変更する場合
  • ハローワークが住所・居所の変更が必要であると認める場合
  • 事業所、訓練施設その他の者から就職準備金その他移転に要する費用が支給されないこと、またはその支給額が移転費の額に満たない場合

参考:厚生労働省・都道府県労働局・ハローワーク「広域求職活動費」 と 「移転費」 のご案内

適用対象になるかは個人の条件によって異なるため、ハローワークに相談しましょう。

さいごに

公的職業訓練(ハロートレーニング)は、住所地のある都道府県外のコースにも応募できます。

県外のコースに応募する時は、次の3点に注意しましょう。

  • 他県のコースに申し込む理由を説明する
  • 就職意欲を見せる
  • 他県からでも通えることを説明する

また、自宅にいながら受講できるeラーニングを導入している職業訓練校もあります。

ワークキャリアでも、ハローワークの認定を受けた、オンライン完結型のeラーニングコースを開講しています。

Webデザイナーや広報職、事務職の仕事に興味がある方は、ぜひチェックしてみてくださいね!

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